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トランプ電撃板門店会談は「習近平氏がお膳立て」の可能性── 中国の朝鮮問題研究者が分析

9/11(水) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

2019年6月30日、板門店の非武装地帯(DMZ)で行われた第3回米朝首脳会談。

多くのメディアは「電撃的」に実現したと伝えたが、実はその10日前に北朝鮮・平壌を訪れた習近平・中国国家主席が金正恩・労働党委員長と事前に協議していた可能性が高いことを、中国人研究者が明らかにした。

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米中対立が長期化する中、中国が北朝鮮の「後ろ盾」として米朝関係にも全面関与しようとする姿勢の表れでもある。

急遽平壌入りした可能性も

この分析を明らかにしたのは、中国遼寧社会科学院の呂超研究員。中国の朝鮮半島問題研究の第一人者で、中国・大連での筆者とのインタビュー(8月27日)で語った。

呂氏は、

「習氏は平壌訪問の直後に大阪のG20に参加した。大阪での米中首脳会談の直後、トランプ氏はTwitterを通じ板門店で会いたいと書き、世界をびっくりさせた。だが、米朝間で(事前に)何らかのサインがなければ、板門店会談は難しかったと思う。

金氏が直ちに反応したのも興味深い。最初から(会談を)受け入れていたからではないか。(米朝会談実現に)習氏がしかるべき役割を果たしたと考えられる」

と述べた。

さらに同氏は、こう指摘した。

「これを裏付ける公式報道はないが、(指導者動静の)時間経過と発言内容を論理的に分析すれば、その可能性は高い」

中朝間では、金氏が2018年3月を皮切りに2019年1月までに計4回訪中。このうち2018年5月(大連)と2019年1月の訪中(北京)は、シンガポールとハノイの米朝首脳会談直前のタイミングで行われ、習氏と金氏は米朝会談を前にさまざまなシナリオと対応策を入念にすり合わせたとみられる。

板門店の第3回会談でも、中国が「後ろ盾」の役割を果たすため、事前協議したとするのは決して無理な話ではない。むしろ米朝会談が行われる可能性が高まったために、習氏が急きょ平壌訪問スケジュールをセットしたのではないか。

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最終更新:9/11(水) 18:01
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