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【まるごと記者会見】ナダル「もっと勝ちたい」全米OP決勝後(前編)

9/11(水) 7:00配信

THE TENNIS DAILY

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が7-5、6-3、5-7、4-6、6-4で第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を下し、今大会最長となった4時間51分の死闘を制した。

【動画】ナダル、激戦制し19個目のグランドスラムタイトル獲得!/ナダル vs メドベージェフ 全米OP2019 決勝ハイライト

同大会4度目、グランドスラム制覇としては19回目の優勝を成し遂げたナダルが、試合後の記者会見で以下のように話した。(前編)

Q:今日の試合では多くの感情が爆発したかと思われます。プレッシャーの中で、どう試合を勝ち抜いたか教えてください。

「ありがとう。最後の3時間はとにかく緊迫していた。精神的にも肉体的にも苦しかった」

「最後のビデオ演出も、いつも通りのすばらしい観客の声援も、すべてが重なって一生忘れられない瞬間になったよ」

「同時にあの瞬間は、メドベージェフと一緒に作ったものだった。彼の闘志やプレーはチャンピオンの質だよ。とにかく素晴らしかった。今後、彼は多くのチャンスを得られると思う」

Q:今日達成したことについて、どの様に表現されますか?あなたは数々のマラソンマッチを戦ってきました。特に今日の試合についてはどの様に思われますか?

「そうだね。特別な試合の中でも、グランドスラムの決勝は特にスペシャルさ。特に今日の試合は、最後がドラマチックだったよね。あの最終セットがこの日を忘れられないものにしたと思うよ。僕のテニス史に残るものだと思う」

「とにかく嬉しいよ。今日の僕にとっては、このトロフィーがすべてさ。個人的には、こういうタフな状況を打破できたことへの満足感がすごく高い。いつも感情は余り出さない様にするけれど、今日は無理だったね」

Q:もちろん、あなたの活躍はまだまだこれからだと思います。しかし、メドベージェフはテニス界の新しい将来だと思われますか?

「彼は23歳だよ!23歳!今年だけでも彼の活躍はすごい。将来有望に決まっている。何度もグランドスラムで優勝できる選手だと僕は思っているよ。人生は予測不可能だとは思うけれど、彼の将来は明るいと思うね」

Q:試合が終わって、ビデオスクリーンにあなたがグランドスラムで優勝した瞬間の全ての映像が流れました。ものすごく感情が高まったと思います。見ていた時、何を考えていましたか?

「年を取ったなと思ったよ。(笑)年を取ることは、いい部分もあるけれどね。ああやって、僕の成し遂げてきた歴史を観ながら、まだ"ここ"にいられるということを本当にスペシャルに感じたよ。苦しい時期もあった。特に肉体的にね。肉体的な問題を抱えていると、精神的にもきつくなるんだ」

「すべての成功の瞬間が一気に押し寄せてきたよ。感情を抑えようとしたけれど無理だった」

Q:メドベージェフ選手は3セット目のゲームカウントが2-3の時点で、負けた時のスピーチを考えていたそうです。負けると思ったそうなのですが、試合中に逆にあなたが負けるかもと思った時はありますか?

「もちろん、5セット目にブレークポイントを相手に握られている時には、その前の2セットとも落としているから、まずい状況だという認識はあった。でも、考えないように努力したよ。頑張れば、チャンスが来ると信じているから。それが僕のやり方さ」

「メドベージェフにとっては、2セット先取されていた状況だからね、彼も人間だからそういう感情が出てくるのは自然だと思うよ。でも、僕はスコア上では常に有利だったから、正直なところ、負けるという気持ちにはなりにくい状況だったよ」

「もちろん、まずい状況ではあったね。3セット目でゲームカウントが3-2の時は、まったくいいテニスができていなかった。あの時は、余裕があったように見えたかもしれないけれど、メドベージェフはレベルを上げてきていて、いろいろとプレーに変化をつけてきたんだ」

Q:今年に入って、あなたは隣人より家が大きいとか、より大きいボートを持っているなどいうことには意味がないと仰いました。今、19個目のグランドスラムタイトルを獲得されて、このタイトルレースに、ファンはとても注目していると思います。この19個目のタイトルを獲得したこと、そしてビッグ3のライバル関係についてお話しいただけますか?

「僕はそういう見方をしていない。いつも同じことを言ってきているけれど、もっと勝ちたいというだけさ。タイトルレースについていつも考えたりしていないし、毎日練習したり、テニスを続けているのはそういうことのためではない。僕がテニスをする理由は、テニスが大好きだからなのさ」

「グランドスラムのことだけ考えていられないだろ?テニスは、グランスラムだけではないのさ。他のことについても考えなくてはね」

「幸せになるために、僕はテニスをしているんだ。もちろん、今日みたいな勝利は格別にうれしいよ。でも、数週間前のモントリオールでの優勝も同じように重要なんだ。比較できるものではないよ。それぞれストーリーが違うからね」

「こういった競争がファンを惹きつけるのなら、テニスにはいいことだよね?まだこの戦いに参加できることはうれしいことさ」

「以前も言ったように、ずっと他人がもっと持っているとか、少ししか持っていないといったことは考えない。それはフラストレーションしか生まないから。僕がキャリアの中で築いたものは、想定よりも遥かに大きく、夢にも思わなかったことばかりだよ」

「もっと勝ちたいとは思うけれど、勝つか負けるかで僕の幸せ度が左右されるわけではないんだ。僕が幸せを感じるのは、自分がベストを尽くしたと思える時さ。ベストを尽くせた時に、僕は気分を落ち着かせることができ、すごく満足できるんだ」



(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのナダル
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

(c)テニスデイリー

最終更新:9/11(水) 8:00
THE TENNIS DAILY

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