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【まるごと記者会見】ナダル「必ず何かを失っていく」全米OP決勝後(後編)

9/11(水) 7:00配信

THE TENNIS DAILY

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が7-5、6-3、5-7、4-6、6-4で第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を下し、今大会最長となった4時間51分の死闘を制した。

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同大会4度目、グランドスラム制覇としては19回目の優勝を成し遂げたナダルが、試合後の記者会見で以下のように話した。(後編)

Q:あなたは今まで長い試合を数多く経験してきました。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)ロジャー・フェデラー(スイス)、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)などマラソンマッチをしてきましたね。それらの経験が今日の様な長時間の試合を勝つために有利に働くと思いますか?

「でも、僕は33歳だよ!23歳じゃないんだ。33歳の僕にとっては有利にはならないだろ?」

「だけれど、状況によっては精神的には有利に働くことはあるかもしれない。押され気味の状態で、負けている時ですら、5セット目から挽回するチャンスがあるということを、経験から分かっているからね」

「5セット目は、誰にとっても難しいもの。スコア上負けていて、逆転するのは本当に難しい。その時、精神的なプレッシャーも別物なんだ。経験上、それは深く理解しているつもりさ」

「今まで僕はいつも、極力余計なことを考えないようにしてきた。5セット目は、とにかく最初のサーブを落としてはいけないと考えていたんだ。最初のサーブさえ取ればチャンスはあると思っていたよ」

Q:年齢に関するお話をさせてください。時折サーブ&ボレーを織り交ぜていましたね。年齢に合わせて、プレーなどを変えている部分はありますか?また、自分が、今から3、4年後にフェデラーの様に最前戦で戦っている姿を想像できますか?

「あまり先のことは考えないんだ。考えるとしても、常に短いスパンのことさ。人生はどう変わるかは分からないからね。世界も自分の人生も変わるのさ。何が起こっても受け入れるしかないんだよ」

「今日という日を楽しむだけさ。僕はキャリア中、ずっとそうやってきた。そうしなければ、今までの怪我を乗り越えて、この場にいることはできなかった。問題があれば、プレーを向上させて乗り越え、目標達成のために進化していくのさ」

「僕がキャリアを通してやってきたことは、そういうことなんだ。向上させるべき部分を向上させる。必ず何かを失っていくものだから、失ったものの代わりに何か他のものを身につけて、戦い続けていく力を持たなければならないのさ」

Q:5回も世界ランキング1位になるまでは、とても長い道のりだったと思います。あなたの年齢で今もこの戦いをしている自分をどう思われますか?

「僕は世界1位を目指しているわけじゃない。僕なりのやり方を実践しているだけさ。それで世界1位になれれば、すばらしいことだけれどね。常に言っている様に、目標は今日の結果ではないんだ。もちろん、最前線で戦える事はすばらしいよ。でも、たった1つの試合ではなくて、僕はただ、戦うべき数週間を戦い抜きたいだけなんだ」

「僕の年齢と目標を考えると、世界1位にこだわる時間も余力もないんだよ。キャリアに対する考え方を変えなくてはならないんだ」

「僕の主な目標は、できるだけ長く戦い続けること。順位にこだわってしまうと、選手でいられる期間は数年短くなるだろうね」

「でも、僕はここにまだいる。シーズンが終わるまで戦い続けられるのであれば、チャンスはあるさ。それは素晴らしいことだよ。だけれど、世界1位が僕の目標ではない。それは常にずっと変わっていないよ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのナダル
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

(c)テニスデイリー

最終更新:9/11(水) 8:24
THE TENNIS DAILY

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