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がんや脳卒中、最新医療学ぶ

9/11(水) 7:56配信

山形新聞

 山新健康フォーラム(主催・山形新聞、山形放送、共催・寒河江市、協賛・日新製薬)が10日、寒河江市ハートフルセンターで開かれた。市民ら約300人が医学界の権威による講演を通じ、脳卒中の発症リスクや予防策としての血圧管理の重要性、遺伝子変異を見つけてピンポイントでがんを治療するゲノム(全遺伝情報)医療などに理解を深めた。

 主催者を代表して寒河江浩二山形新聞社長(山形新聞グループ経営会議議長)が「生活習慣病は一人一人が正しい知識を身に付けて早期発見、早期治療につなげることが大切。フォーラムが県民の健康寿命延伸への一助になることを期待している」とあいさつし、板垣正義山形放送社長も出席した。

 佐藤洋樹寒河江市長は「予防と治療の最前線について話を聞く、またとない機会」、中(なかの)目(め)千之(ちゆき)県医師会長は「講演を聴き、一人でも多く、一日でも長く、健康で幸せで楽しい人生を送ってほしい」とそれぞれ述べた。

 フォーラムは生活習慣病予防の重要性を認識してもらおうと1993年から開催しており、講師には今回新たに日本学士院会員で佐々木研究所(東京)常務理事の関谷剛男氏、国立がん研究センター理事長・総長の中釜斉氏を招き、同センター名誉総長で山形大医学部参与の嘉山孝正氏が引き続き務めた。

 関谷氏は遺伝子のメカニズムを解説し「がん細胞を全て排除しようとする努力は、臓器切除や薬剤の副作用により生活の質の破壊につながる」と指摘。今後は「がんとの共存」を目指す研究が重要になるとした。

 嘉山氏は高血圧や肥満などが原因となる脳卒中の予防について、日常の血圧管理や生活習慣の改善の重要性を強調し「最新治療で後遺症は減らせる。発症から4時間半以内に治療することが大事」と訴えた。

 中釜氏は患者負担の少ないがんの治療法としてがん増殖に関わる分子を標的にした薬や、ゲノム医療、粒子線治療などを紹介。「近い将来、がんで死なない社会の実現を期待している」と語った。

 講演の内容は17日の本紙で詳報する。

最終更新:9/11(水) 7:56
山形新聞

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