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2等海曹が便宜か 納品40回、食料品会社を捜索

9/11(水) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 海上自衛隊の食料の納品業務で便宜を図った見返りに接待を受けたとして、海上自衛隊横須賀造修補給所の2等海曹が収賄容疑で逮捕された事件で、神奈川県警特別捜査本部は10日、関係先の食料品製造卸売会社「明食」(横須賀市三春町2丁目)の事務所と倉庫を家宅捜索した。同社は約40回にわたり発注されていない食料を納品し、その全てで2曹が受領検査を行って黙認していたことが分かっており、特捜本部は背景や経緯などを詳しく調べている。

 特捜本部によると、海自2曹の男(47)=同市=は、横須賀基地所属の各部隊が発注した食料と、一般競争入札で落札した業者の納入品の整合性を調べる「受領検査官」として、業務の中心的な役割を担っていた。同社が発注された食料の代わりに賞味期限間近の在庫品などを納入する際、事前に認識していた同容疑者が必ず納品検査を担当していたという。

 同容疑者は、他の納入業者に対し「規格に合わない」として再納品させることもあったといい、同社が落札しやすくなるよう他社に次年度の応札を断念するように仕向けていたとみられる。

 同容疑者は2016年12月ごろ~18年5月ごろ、発注していない食料と知りながら黙認して納品させ、見返りに同社社長の男(52)=横浜市神奈川区、贈賄容疑で逮捕=から高級クラブで約25回にわたり計約110万円相当の接待を受けた、としている。

 また、食料の架空請求で約80万円をだまし取ったとして、特捜本部は詐欺容疑で、同補給所で食料の受け入れなどを担当していた元海自の准海尉で、会社員の男(58)=横須賀市=も逮捕している。未納の食料が納品されたように装う手口で、特捜本部は計約1千万円の余罪があるとみている。

 海自2曹の男、元海自の准海尉は、各部隊から発注請求を受けた食料を納品させていないという点で手口が共通しており、請求があった部隊の担当者にはいずれも「納入品が変わった」「一部はうちで使う」などと言って、ごまかしていたという。

神奈川新聞社

最終更新:9/11(水) 9:37
カナロコ by 神奈川新聞

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