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森永卓郎が世代別に厳選~これからの人生設計を考える3冊

9/11(水) 18:10配信

ニッポン放送

「垣花正 あなたとハッピー!」(9月11日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。読書の秋。これからの世の中をどう生きるか、そのヒントが隠されている本を3冊紹介する。

(1)若者にお勧め~斎藤貴男著『機会不平等』

まずは、お子さん世代に読んで欲しい1冊、斎藤貴男さんの『機会不平等』。この本は名著中の名著です。2000年、小泉内閣が発足する前に、彼はこの本を書いています。これは、いかに日本のエリート層というものが庶民をバカにしていて、「こいつらなんかどうでもいい」と思っているかということを明かしたものです。みんな表面的には「これからは結果の平等ではなくて、機会の平等だ」と言うのですが、実はその機会さえ、まったく平等になっていない。「弱肉強食社会になると、一般庶民がどんなに頑張っても這い上がれない世の中になってしまう」ということを書いています。機会平等といえばスタートラインには立てるはずですが、スタートラインにすら立っていないということを、斎藤さんは鋭く指摘している。小泉内閣がやっていた構造改革策、市場原理をどんどん使って、強い人はより強くなる。それに引っ張られてみんな上がって行くというのは嘘で、庶民には這い上がる隙もない社会になって行くということを、明確に描いた本です。

若いうちから世の中の仕組みを知った上で人生設計をすべき

いま、小学校の子どもたちにどういう仕事に就きたいかを聞くと、野球選手やパティシエなど、夢を語るわけです。そして高校生に聞くと、いきなり公務員になりたいと言います。それはそれでいいのですが、この世の中でどうやって生きて行けばいいのか、その仕組みをまず知った上で、自分の人生戦略を考えるべきです。どういう世の中かわからないけれど、公務員は安定していそうだから選ぶということではなく、もっとしっかりと現実を見て、変わって行く世の中でどう生きて行くかを自分で考えるべきです。『機会不平等』は文春文庫、岩波現代文庫などから出版されています。ちなみに、文庫版は私が解説を書いています。

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最終更新:9/11(水) 18:10
ニッポン放送

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