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西川社長の報酬不正で底なし「日産株」はどこまで下がる?

9/11(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 日産自動車はどうなるのか――。株式市場でも、西川広人社長の報酬不正受領が最大の関心事になってきた。

「ここへきて西川社長は辞意を固めたようですが、問題が発覚した当初は続投をにおわせていました。ゴーン前会長の不正をあれほど追及してきたのに、自らの不正はウヤムヤで済まそうとしていた。次期社長が誰になるかも不透明です。日産の混乱は長引くでしょう」(市場関係者)

 日産の株価は8月29日、7月度のグローバル販売台数が前年同月比7・8%減と11カ月連続でマイナスに陥ったことで年初来安値を更新。635・1円まで売り込まれた。

「ただ、悪材料は出尽くしたという見方も広がり、株価は持ち直し気味だったのです。ところが、西川社長の報酬不正受領で日産の信用は再び失墜。下落に転じました」(前出の市場関係者)

 9日は672・5円で引けたが、この先が心配だという。どこまで落ちるか……。

 株式評論家の倉多慎之助氏は指摘する。

「日産の10年来安値は2010年につけた600円です。その水準までの落ち込みは覚悟すべきでしょう」

 市場には「半値8掛け2割引き」という相場ジンクスがある。問題企業の株価はまず半値になり、次にそこから8割の水準まで下がる。さらに2割程度は下落するということだ。株価100円だったら、50円(半値)→40円(8掛け)→32円(2割引き)となる。

 日産の10年来高値は1350円(15年6月)。その半値は675円なので、すでに「半値」まで下落している。そうなると、「8掛け」「2割引き」が視野に入る。

「8掛けは540円です。10年来安値の600円を下回ると、今度は540円がメドになります」(倉多慎之助氏)

 日産は配当利回りの高い銘柄(1株当たり40円=20年3月期会社予想)として知られる。6日終値ベースで5・9%だ。株価が下がると利回りは上昇し、540円だと7・4%。東証1部上場のトップ3に入る高配当利回り株になる。

「そこまで下落したら配当狙いの『買い』が株価を下支えする可能性は高いといえます。何しろ親会社ルノーは、日産の配当金を当てにしていますから、大胆な減配は考えにくい。個人投資家がそう考えても不思議はありません」(倉多慎之助氏)

 ちなみに「8掛け」の先にある「2割引き」は432円。事と次第によっては……。

最終更新:9/11(水) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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