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定年後、家事もせずだらだらする夫。幽霊に見えるほど激やせした理由は

9/11(水) 12:00配信

婦人公論.jp

酒やタバコ、大食いの習慣は、いつか病気となってはね返る――だらしない夫のために心を砕くのは、いい加減懲り懲りだ。後藤ゆかりさん(仮名)は、早期退職した夫に散々ふりまわされたあげく……(「読者体験手記」より)

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◆家事も手伝わず、音楽鑑賞と読書三昧

夫は5年前、銀行を55歳で退職した。リタイア後の日々を嬉々として過ごしていたのは、わずか半年足らずだった。「気晴らしに週2~3日でも働いてみるか……」と、意気揚々と始めたテレフォンアポインターのアルバイトも、現役時代のプライドが邪魔したようで、1ヵ月半で退職。その後は一日中家で過ごすようになった。

夫の趣味は、クラシック音楽鑑賞と読書。まず手始めに家にあるCDを、大音量で聴き始めたが、家事にいそしむ私にとってはたまらない騒音だった。また、近所の図書館から山のように本を借りてきて、ベッドで寝転がって読んでいるうち、眠気が襲ってくるらしく本を持った体勢で大いびきをかいている始末。

3食昼寝つきの生活は、さぞ気楽で、心身を健やかに保てそうなものだが、さにあらず。元来の大食いに、酒・タバコの量が暇にまかせて増え続けるのだから、始末が悪い。腹がせり出し、体重は退職後3年で10キロ増加した。

この年、一過性脳虚血発作を発症。その翌年には痛風、そのまた翌年には、右下肢蜂窩織炎という感染症を発症し、そのたび短期間の入院を余儀なくされた。「入院すればおれが家にいなくなるから、内心せいせいして、いい気味だと喜んでいるんだろう」と嫌みを言われたが、あながち的外れでもなかった。

夫の医療費がかさむなか、年金と退職金を積み立てた預貯金を取り崩しながらの生活は、節約一辺倒で頑張っても、決して楽ではない。退職当時中学2年生と小学5年生だった長女と次女を、奨学金を利用しながらでも大学まで行かせようと考えたのは背伸びだったかもとも思う。

夫は、「こんな退職夫がぶらぶらしているような貧乏家庭で高等教育を受けさせるのが間違っているんだ!」とイライラを募らせては悪態をつき続けた。

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最終更新:9/11(水) 14:21
婦人公論.jp

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