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加計呂麻でイノシシ被害深刻 キビ畑や民家、校庭荒らす 瀬戸内町

9/11(水) 13:03配信

南海日日新聞

 鹿児島県瀬戸内町の加計呂麻島でイノシシの被害が深刻化している。畑では、イノシシがサトウキビやイモなど農作物を食い荒らす被害が多発。各地で民家の庭や校庭の芝生が掘り返されている。住民は柵や網、トタンなどで侵入を防ぐ努力をしているが、対策が追い付いていない状況だ。

 黒糖やきび酢を製造、販売している佐知克集落の西田製糖工場では、約3ヘクタールの畑で原料用のサトウキビを栽培。イノシシ被害は7月ごろからひどくなったという。周囲に巡らせた金網の隙間から複数のイノシシが侵入。金網を押し曲げて畑内に入るイノシシもおり、これまでに全面積の10分の1ほどのキビを食べられた。

 同工場の竹村明美さん(59)は「今年は特に被害がひどい。毎朝5時半から見回りをし、トタンや目の細かい網を買って隙間を埋めているが、追い付かない。これからキビの糖度も上がってきたら、そのおいしさを知るイノシシたちがさらに入って来ようとする。12月の収穫まであと3カ月も闘わなければならないのか」と疲れた様子だった。

 伊子茂小中学校では、7月下旬から8月中旬にかけてイノシシが複数回侵入し、約220平方メートルの芝生を回復不能な状態まで掘り返される被害に遭った。町や猟友会に対策を依頼。今月3日までに集落内で3頭のイノシシが捕獲され、その後の被害はないという。

 荒らされた芝生は、22日の運動会に支障を来さないよう、全て取り去った。櫻井登校長は「校区住民も自慢にしている芝生。できれば元の形にしたいが、多額な費用がかかる」と頭を抱えていた。

 町農林課によると、イノシシ被害は同島だけでなく、奄美大島側でも問題となっている。有害鳥獣を捕獲することのできる4~10月の期間、2018年度は町全体で133頭、うち加計呂麻島で58頭を捕獲した。本年度は8月末現在で、町全体161頭、うち加計呂麻島89頭と昨年度を上回るペースとなっている。

 町は本年度も一般会計予算で鳥獣被害対策実践事業費635万円を計上し、捕獲や柵の設置を進めているが、被害は収まっていない。町農林課の担当者は、被害が拡大している理由について、「山にシイの実などイノシシの食べ物が不足しているのではないか」と推測。「対策の基本は畑や集落周囲の草などを刈り、イノシシを寄せ付けないこと。今後はICT(情報通信技術)を活用した捕獲作戦なども考えたい」としている。

奄美の南海日日新聞

最終更新:9/11(水) 13:03
南海日日新聞

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