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「頑張ってるね。エライね」はなぜ響かない? 部下に見透かされる“危険な褒め方”とは

9/11(水) 12:02配信

新R25

ビジネスマンが転職を考えはじめるきっかけとして、「上司や同僚との人間関係」があげられます。

「何を言っても、上司が自分の話を聞いてくれない」「世話を焼いてくれるが、厚かましい」などのストレスから、「この職場ではうまくやっていけない」と決意する人が多いんだとか。

これを読んでドキッとした方は、部下や後輩とのコミュニケーションを考え直してみてはいかがでしょう?

コーチングのプロ・三浦将さんは著書『チームを変える習慣力』のなかで、マネジメントの良し悪しを決める“たった一つの要素”について説明しています。

その部分を含めた「部下の話の聞き方」「褒め方」について、同書の中から記事を抜粋。自分のチーム環境をよくする「習慣」について学んでいきましょう!

部下を褒めることの危険性

「叱るのではなく、褒める」ということをよく聞くようになってきました。

社員教育でも、子育てでも、褒めることを重視する傾向が出てきています。

一方、「褒めることについての本などを読み、部下を褒めているのですが、なかなか上手くいきません」という声も非常に多く聞きます。

このような方に話をお伺いすると、共通しているのは、褒めることを相手をコントロールしようとする意図で使っているということです。

「相手に動いてもらいたいから、褒めておだてて動かそうとする」。

これは、言ってみれば人を物として見ている視点に近い行為です。

褒めているときは、自ずと視点が相手より上になるのです。

だからと言って、私は褒めることを否定しているのではありません。

相手を本当に褒めたいという気持ちがあるときに、相手を褒めることは素敵な行為だと思います。

ただし、相手をコントロールするためや、相手に気に入られようとする意図で相手を褒めることは危険です。

その意図は、すぐに見透かされます。

時々、部下との関係性が悪く、それを改善するために、いわば部下に気に入られるために褒めるという手段を多用する人がいます。

これは本当に危険で、それこそ相手に見透かされ、舐められる原因となってしまいます。

こんなことで部下に舐められたら、関係性はさらに大変な状態になっていってしまうのです。

大事なことは、褒めるという行為ではありません。

目の前の相手を尊重し、承認することなのです。

その場合、褒め方というものがあります。

では、ここで一度、相手の立場になってみましょう。

あなたは今、本当に頑張っています。自分でも頑張っているという自覚があります。

そして、相手からこう伝えられます。

1.「頑張っているね。エライね」

2.「あなたが頑張っているところを見ていて、とても刺激になる。私もさらに頑張ろうと思えてくる」

どちらがうれしかったり、より承認されていると感じるでしょうか?

状況にもよりますが、おそらく2.の方が、より素直に受け止められたり、うれしかったりするのではないでしょうか。

1.は、場合によっては、褒められているのだけれども、少し心に引っ掛かりが起きることもあります。

これは、「エライね」というニュアンスが、ややもすれば上から目線として受け取られる可能性があることに起因しています。

一方、2.の方は、「私は、あなたからポジティブな影響を受けています」というメッセージです。

これは、相手も素直に受け取りやすいでしょう。

そして、人は「自分が人に良い影響を与えている。人に貢献している」ということが何よりもうれしいのです。

そのため、この事実の承認は、相手にとても響くのです。

このように相手を褒めたくなったとき、その相手が、自分やまわりの人にどんなポジティブな影響や、貢献をしているかに注目して褒めてみると、より承認感のあるコミュニケーションとなるでしょう。

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最終更新:9/11(水) 12:02
新R25

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