ここから本文です

村の宿で大切に育てられて30年 客を癒やし続けた「藤の木」を関電が無断で伐採

9/11(水) 18:13配信

ABCテレビ

奈良県東吉野村で40年以上続く旅館「杉ヶ瀬」。ご主人の明後邦彦さんは、先代の父親からこの宿を受け継ぎました。そしてもうひとつ受け継いだのが、宿の入り口で訪れた客を華やかに迎える見事な藤棚でした。
しかし…
「4日朝、しおれた藤の木に気づいたご主人が見ると、何本も枝が折られていたということです」(記者リポート)

「これが一番古い藤ですね。これで30年くらい経ってる。またこんな細いツルまで切られています。こちらもですね…」(旅館「「杉ヶ瀬」明後邦彦代表)

「宿の顔」は何者かによって切られ、無残な枯れ姿をさらしていました。

「花の美しさだけでなくて藤は結構いい匂いがするんですよ/それを楽しみにしていたお客さんがもう…来てくれないってなるかと。怒りも半分ありますけれども、悲しみも半分ですね…」(明後さん)

今月6日、明後さんは警察に被害届を提出しました。無断で敷地内に入り、長年大切に育ててきた藤の木を、一体誰が切ったのか…。防犯カメラには意外な人物の姿が捉えられていました。

(Q.車が入ってきましたね、軽トラが?)
「見上げたり、ツルを確認しているようなそぶりを見せてる感じですね」(明後さん)

車から降りてきたのは作業服姿の男性。手にはノコギリのようなものが…。後ろ姿ではあるものの、しゃがんで木を切っているようにも見えます。
ご主人が驚いたのは、この20分後、車が去って行く際のこと。車体に書かれていたのは、「関西電力」の文字でした。

「事前に切らせてくださいという話もなかったので、まさか関西電力さんが黙って切るとは思ってませんでしたので」(明後さん)

電柱や電線に何らかの支障があったのか…。ただ、まったく関係ないと思われる離れた場所の藤の木も切断されていました。

関西電力はABCテレビの取材に、こうコメントしました。

「事前に了承を得た上で伐採するのが原則です。今回、なぜ事前に確認をとらなかったのか、どのくらい緊急性があったのか、なぜ根元から切ったのかなど担当者に確認を進めています」

11日午後1時すぎ、関西電力の担当者が明後さんの元に謝罪に訪れました。

明後さんは「切ったことに対する罪は償っていただきたいと思いますし、後片付けもきちっと関電さんでやっていただきたい。今年咲き誇った状態戻るまで年月かかりますので、元の状態に戻していただきたい思いが強いです」と話しました。

ABCテレビ

最終更新:9/11(水) 19:06
ABCテレビ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事