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子どもの頃、母に作ってもらった「カレーライス」は確かに“飲み物”だった【クックパッド初代編集長・小竹貴子のエッセイ連載】

9/11(水) 20:01配信

クックパッドニュース

クックパッド初代編集長であり、自他共に認める料理好き・小竹貴子のエッセイ連載。誰にでもある小さな料理の思い出たちを紹介していきます。日常の何でもないひとコマが、いつか忘れられない記憶となる。毎日の料理が楽しくなる、ほっこりエピソードをどうぞ♪

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青春時代は、大食い早食い

カレーライスは飲み物である。この名言、ご存じですか?
この言葉を言ったのは、今は亡きタレントのウガンダ・トラさん。彼のように3秒でカレーを飲み干すというまではさすがにいかないのですが、子どもの頃は私もかなり近い感じでカレーを食べていました!……と、胸を張って自信満々で言えるくらい、大食い早食いの幼少時代を過ごしました。今は、食べるよりお酒が増えてしまいましたが。
大食い早食いの理由は、小学校高学年から始めたバスケットボールのため。私の身長は中学生時代ですでに169cmありました。
この身長は、当時ではそれなりに大きいほうではあったけれど、バスケでのポジションはセンター。他の強豪チームは皆、私と同じか私よりも体格が大きい人がとても多く、コーチからは、まずは誰よりも食べまくって体を大きくすることを要求されていました(当時は、とにかくコーチの言うことは絶対な時代でした)。
朝、昼、夕、間食、ひたすらたくさん食べて、そして運動して、寝る。そんな毎日を過ごしていたので、青春時代の私は今より10kg以上は体重が重く、いろいろビックサイズでした。
今と変わらず超ベリーショートのヘアスタイルで体格もいいだけに、中学生の頃はよく男の子と間違えられ、心は少女ではありましたが、女性らしいかわいい恋愛とは無縁の生活を送るはめになりました。

お弁当までカレーライス

そんな男子顔負けの体格の私が好きだったお料理は、牛丼、お好み焼き、そしてカレーライス。「今日の夜ご飯、何食べたい?」と母親に聞かれると、常にその3つばかり言っていました。
私だけではなく、父も3つ下の弟も大食いでしたので、夕食がカレーの日は、母親は家族4人で食べるとは到底思えない量のカレーを、アルミの大きな鍋にたっぷりと作っていました。
母親も仕事をしており、調理に割ける時間も短かったので、ぱぱっとできるルーカレーが基本。ルーは鉄板のバーモントカレー甘口、調理時間を短縮するためにお肉は火が入りやすい牛肉の薄切り、じゃがいもと人参は2日目も煮崩れないように大きめです。
ごはんは山盛りで、カレーもたっぷり。そこにらっきょうをのせていただきます。父親は確か生卵をその上にかけていたような。つけ合わせは、たっぷりの野菜サラダ。翌日の朝ごはんもカレー、もちろん山盛り。溶けてしまったじゃがいも、最高ですよね。
さらに言うと、お弁当までカレーという日もありました。
寒い冬になると、教室にある暖房器具の上にアルミのお弁当箱を置いて、温めておくことが普通でした。カレー弁当を持って行ったある日、昼に近づくにつれてカレーの匂いがプーン。
「こた(私のあだ名)、カレーの匂いすごい!」と言われ、その香りが最高だったのか、クラスにカレー弁当ブームが到来して、その後随分長く続きました。教室の中が毎日カレーの匂いで大変なことになっていたのは、ご想像のとおりです。
我が家では、カレーの登場頻度がめちゃくちゃ高かったのです。多い時には週に1回なんて普通。
このカレー、今も私の子どもたちが帰省した際に登場するので、親子そろって大好きな、そして懐かしい味になっています。たまに家でも子どもたちにリクエストされますので、私も作っています。

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最終更新:9/11(水) 20:01
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