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女ひとり、マルタで暮らした3カ月「余計なものが削ぎ落とされる感じ」

9/11(水) 15:10配信

DANRO

イタリアの南側、地中海に位置する小さな島国、マルタ共和国。誰もが知っているメジャーな国とは言えないかもしれません。フリーライターの林花代子さんは、そんなマルタは女性のひとり旅に最適の国だと話します。治安がよく安全で、自分と向き合う時間を過ごすのにとてもいい環境だそうです。(篠原諄也)

【写真特集】青い海に囲まれたマルタ

林さんがマルタに初めて行ったのは2012年。当時勤めていたタウン誌の制作会社を辞め、3ヶ月間語学留学しました。日本に戻った後も何度も通い、2017年には『まるごとマルタのガイドブック』(亜紀書房)を出版。その電子書籍版は現地の「Malta Tourism Authorityプレスアワード2018」でデジタルメディア部門3位を受賞しました。

マルタにそこまでハマる理由とは? 出会ったきっかけは? 林さんに「マルタ愛」を存分に語ってもらいました。

仕事を辞めてひとり向かった「情報がでてこない国」

ーーマルタに出会ったきっかけを教えてください。

林:もともとマルタという国は知りませんでした。きっかけは留学先を決めるカウンセリングでした。当時勤めていた会社を辞めて、海外で語学留学をしようと思って相談しに行ったんです。「ニューヨークに行きたい」と話したら「ビザがないとすぐに行けない」と言われて。

準備に時間がかからずすぐ行けるという条件で紹介されたのが、イギリス、カナダ、そしてマルタだったんです。

ーーなぜその中でマルタを選んだんですか?

林:イギリスは料理があまり美味しくないし、カナダは「学生の留学が多くて話が合わないかもしれない」と言われました。じゃマルタってどんな国なんだろうと思って。調べてみたんですが、情報が出てこないんです。ネットに情報がほとんどなかったし、ガイドブックも少ない。調べても調べても全然ありませんでした。でも、だからこそ面白そうだなと思ったんです。

ーーそして会社を辞めて、マルタに行くことになるんですね。実際に行ってみて、どうでした?

林:衝撃ですよね。「なんでこんなにいい国が日本で知られていないんだろう」と思いました。ご飯は美味しい。人は優しい。治安は凄くいい。のんびりと平和な雰囲気で、第2のハワイと言っていいと思います。

ーー特にどんな部分がオススメでしょう?

林:個人的なオススメはグルメです。とにかく美味しい。基本はイタリア料理がベースで、日本人の口に合いやすいと思います。中東やアフリカから来た色々なスパイスも入っています。イタリア料理に近いけど、ちょっと奥が深い。

なかでもシーフードは本当に美味しいですね。エビは凄く大きいし、魚はふわふわ。タコやイカは本当に柔らかい。向こうで料理の先生と一緒にタコの料理を作ったんですが、煮込めば煮込むほど柔らかくなる。不思議な感じでした。

ーーどんな国民性なんでしょう?

林:のんびりしていて、気さくな人が多いです。お店で座っていたら、隣の席の人が急に話しかけてきます。あと時間にルーズというかおおらかな人が多くて、約束は守らないし、ドタキャンも当たり前(笑)。でもそのいい加減さが心地いいんですね。

ある時、バスを待っていたんですが、時間になっても全然来ませんでした。私は「もう行っちゃったのかな」とせかせかしていました。

そしたら隣のおばあちゃんが「バスは待っていたら来るものなの。時間ばかり気にせず、待つ時間を楽しみなさい」と言うんです。確かにその場で目線を変えてみると、そこには綺麗な景色があったり、ちょっといい匂いがしたりする。そういうものに目を向けるべきだと気づかされました。

ーー日本との違いを感じるのはどんな点でしょう?

林:情報やモノの多さが圧倒的に違います。マルタはエンターテインメントが少ない国なんです。日本みたいに大きいデパートやアミューズメントパークがありません。だから遊ぶといったら海。特に夏は家族や近所の人と海に行って、バーベキューを楽しんでいます。

マルタの人から教えてもらったのは「足るを知る」ことでした。モノや情報が足りないから楽しくない、となるのではなく、足りなくてもその中でどう楽しく生きていくといいか。そうしたことを自然に考え、実践している人たちでした。

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最終更新:9/11(水) 16:10
DANRO

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