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市管理の墓地、2000区画の使用者不明 福井市、状況把握も甘い調査

9/11(水) 12:06配信

福井新聞ONLINE

 福井県福井市の足羽山にある西墓地と東山にある東山墓地で市が管理する区画のうち約2千区画について、市が現在の使用者や使用状況を把握できていないことが9月10日分かった。管理する親族の変更や墓の移転などが申告されないケースが多く、市もこれまで詳細な調査を行っていなかった。2010年の「墓地台帳システム」導入の際、こうした状況を把握し粛々と調査を進めてきたが、状況は改善されなかった。市公園課はこれまでの管理、調査の甘さを認め、今後、全区画の実態把握へ調査を強化する。1年ごとの管理料を徴収することも検討している。

 同日の市議会一般質問で、寺島恭也議員(一真会)がただした。

 同課によると、西墓地は1959年、東山墓地は78年に整備された。合わせて約1万3500区画あり、寺社所有分を除く約7200区画を市が管理している。このうち、約6600区画が「使用」となっているが、墓を管理する親族や実際の使用の有無が分からないものが西墓地と東山墓地に約千区画ずつあるという。

 区画を使用したい場合、住所や名前など必要事項を記入し、面積に応じた使用料を支払う。墓の移転などで区画を返還する場合は更地にした上で届け出る。代替わりなどで管理する親族が変更になった場合も、手続きが必要。

 福井市墓地条例では、管理者が継承されなかった場合は5年、区画を使用しなかった場合は3年で使用権が消滅する。しかし、管理する親族の変更や墓の移転、墓じまいを届けないケースも少なくなく、市も、これまで、使用状況などに対する詳細な調査を行ってこなかった。

 10年に墓地台帳システムを導入した際、民間企業に調査を委託したところ、約2千区画について近況が不明なことが分かった。「当時から問題意識を持ち、限られた人員で調べていた」(市公園課)。しかし、状況に改善は見られなかった。

 同課の上田洋介課長は「これまでの管理、調査が甘かったと認めざるを得ない」とし、今後、使用状況や管理者の把握への調査を強化する方針を明らかにした。

 寺島議員は一般質問で「使用者から毎年管理料を徴収することで、維持管理の財源が確保され、使用者の状況も把握できるのではないか」と提案。市も徴収へ前向きな姿勢を示した。

最終更新:9/11(水) 12:06
福井新聞ONLINE

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