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完璧な育児なんてない…。『ファザーリング・ジャパン』の安藤哲也さんと語り合う【男の子育て論】

9/11(水) 12:10配信

ハフポスト日本版

ハフポスト日本版で育児ブログを執筆しているライターの村橋ゴローさん。

父親支援のNPO『ファザーリング・ジャパン』の代表理事にして、プライベートでも3児の父親でもある安藤哲也さんに突撃インタビューを敢行。

育児ウツの経験があるゴローさんが男性育児の現状や、親としてあるべき姿、父親として子どもにできることなど、男性が育児に携わる上で気になることをパパ先(パパの先輩)・安藤さんにぶつけました。


――僕は5年前、42歳のとき男児の父親になりました。乳幼児のころから、育児参加してきました。安藤さんが育児参加をはじめた、きっかけはなんだったのですか?

安藤 21年前、35歳のときに父親になったことがきっかけです。当時は、25歳で独身だと「早くお前も結婚して一人前になれ!」という時代の空気がありましたから、世の中的には35歳でパパというのはずいぶんと遅いデビューでした。妻も会社員をしていて「出産しても働きたい」と言っていたんです。

当時はそういう考えを持った女性は少数だったと思いますが、僕は「じゃあ応援するよ」と言いました。とはいえ、両実家は遠く離れていて、サポートはない。だから、僕が子育てに参加するしかありませんでした。やりたくてスタートしたというよりは、必要に迫られて、というのが正直なところです。

――そんなネガティブなスタートだったんですね。意外でした。

安藤 でも実際に子育てを始めてみたら、妻の負担を減らすことができるし、家族のためになっていると思いました。それに男性も子育てに参加したほうが人生が豊かになるんじゃないか? そう感じたんです。「じゃあ、やってみよう」。そこがスタートです。

――どんなふうに育児協力したのですか?

安藤 妻が妊娠7カ月の時に、お腹の赤ちゃんが女の子であることがわかったんです。自分は男兄弟しかいなかったし、女の子が産まれてもどう遊んでいいかわからない。当時僕は書店の店長を務めていたので、絵本の読み書き聞かせをするのはどうだろうと考えました。

――確かに、絵本は数冊、絶対に必要ですからね。

安藤 産まれる前に100冊買ってました。

――ひゃっ、100冊!

安藤 書店という仕事柄、安く仕入れられるので(笑)。そうやって選んだ絵本を、生後半年のころから読み聞かせをしたら、娘が笑ってくれましてね。それが嬉しくて、すっかり絵本にハマっちゃって。以来、小学校1年の夏休みまでほぼ毎日2冊ずつ、たぶん延べ6000冊ぐらい読んだじゃないかな。

――そんなに! 僕なんて、読み聞かせしている途中で、ちょっと面倒だなと思ってしまうと「○○しましたとさ、おしまい!」って本を閉じちゃいますから、もうレベルが違いすぎる……。育児中、失敗したなと感じたことがはありましたか?

安藤 そんなの、しょっちゅうでしたよ。ウチは子供が3人いるんですが、1人目は本当に大変でした。赤ちゃんという、これまでの人生の中で触れたことがない「得体の知れないモノ」に接している感覚があって、常に試行錯誤。4歳ぐらいまでは毎日グズりますから、ときにはイライラしてしまうこともあったし。

――安藤さんでも、子どもにイラつくことがあったんですか!?

安藤 最初のころはイライラして、怒鳴ったこともありましたよ。でも、保育園へ送っていくのは僕の役目だったので、その時に保育士さんに相談したり、連絡ノートに自分の迷いや悩みを書いて、アドバイスを返してもらったりしていましたね。当時はまだ、イクメンなんて言葉はもちろんなくて、育児に参加している父親が少なかったから、相談できるパパ友もいませんでした。だから保育士さんが、僕を父親として育ててくれたという思いはありますね。

ーー相談できる相手がいたからいたからこそ、乗り越えられたんですね。

僕はそんなふうに人に相談したり、助けを求めたりすることができるタイプなので、良かったのだと思います。子育てでイライラするのはきっとパパもママも一緒だけど、男性は悩みを抱え込んでしまう人が多いんですよね。

――僕がまさにそうでした。育児と仕事のイライラが止まらず、かといって誰かに相談するという発想すらなかった。結果、育児ウツになってしまったんです。今、子育てに悩んでいるパパやママにアドバイスを送るとしたら?

安藤 完璧な育児なんてないですよ。ちょっと失敗したかな、と思っても、気持ち7がけぐらいで日々、やり過ごすくらいでいいのではないでしょうか。致命傷になるようなことでなければ、子どもは意外と丈夫です。それくらい少し気楽に、子育てと向き合ってみては? と思いますね。

それでも深く悩んでいるのであれば、誰かに相談すること。できれば同じ境遇にいる人がいいですね。しかも同じパパなら、同じような悩みを抱えていることがありますから。

パパ友・ママ友を作り、ときには休んで、ときにはお互いのやり方を学び合っていくことで、気持ちがだいぶラクになると思いますよ。

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最終更新:9/11(水) 12:10
ハフポスト日本版

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