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【レディースウオッチ】時計好きの憧れ、ランゲ1の意匠を受け継ぐ“リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ”を紹介

9/11(水) 19:49配信

ウオッチライフニュース

 女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回はA.ランゲ&ゾーネのリトル・ランゲ1・ムーンフェイズを取り上げる。

【モデル紹介】

 A.ランゲ&ゾーネを代表するモデル“ランゲ1”に、月の満ち欠けを表示するムーンフェイズを搭載した“ランゲ1・ムーンフェイズ”が登場したのは、2002年のこと。時分針や秒針を表示するスモールセコンド、パワーリザーブなどのアシンメトリーな配置や、アウトサイズデイトといった特徴的なデザインはそのままに、スモールセコンド部分にムーンフェイズを新たに配した。

 そんなランゲ1・ムーンフェイズよりも1.7mm小さいバリエーションとして2017年に登場したのが本作。ランゲ1・ムーンフェイズのデザインをそのままに、ギョーシェやローズゴールドのムーンフェイズなど、メンズモデルとは異なる装飾の美しさを楽しめるのが魅力だ。

 私が実機を見てまず心引かれたのが、文字盤に施されたギョーシェ彫りだ。これらの線は同ブランド専属の職人が、1世紀以上も前から使われている専用の旋盤を用いて、すべて手作業で彫り上げたもの。1mm幅以下の間隔で模様を彫り込む、熟練の技術が必要な技法だ。同ブランドはこうした技術にこだわりを持っており、なんと直営の学校を設立して職人を育てるほど、技術力の継承に力を入れている。

 また工芸品のように美しい模様は、実は文字盤の反射を防ぐ役割も果たしているとのことだった。さらに細かい部分を見ていくと、インダイアル部分とインデックス部分など、部分ごとに彫る模様を変えることで、視認性が高められていることに気付く。ドイツ製らしい、ものづくりにおける機能性重視の姿勢を感じた。

 次に気になったのが、2時位置に配された大きなデイト表示、“アウトサイズデイト”。大きく見やすい数字と小窓のデザインに興味を持ち、質問をしてみたところ、ランゲ1の象徴的な機構であると知った。
 さらに詳しく聞くと、このアウトサイズデイトは、ドイツ、ドレスデンのゼンパー歌劇場にある五分時計から着想を得たものとのこと。この五分時計は、“歌劇場の最後列からもよく見える時計”を目指して、A.ランゲ&ゾーネの創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲが師であるグートケスと共に製作したもので、いわゆるデジタル式で時刻を表示するように設計された画期的なものだ。この歌劇場は現在も残っているそうで、写真を見せてもらったところ、アウトサイズデイトのデザインととてもよく似ていた。ドレスデンの歴史を感じさせるアウトサイズデイトの意匠に、とても心引かれた。

 本モデルのデイト表示は、一般的な時計のデイト表示よりも約3倍大きく設計されており、高い視認性を実現している。伝統的で上品な装飾のなかに、個性的なアクセントが加えられているのが素敵だと思った。
 ちなみにドレスデンは、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの出身地でもある。

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最終更新:9/11(水) 19:49
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