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【台風15号)復旧、支援急ピッチ 千葉県、自衛隊に派遣要請 農業被害は126億円

9/11(水) 12:42配信

千葉日報オンライン

 台風15号による大規模停電が県民生活に深刻な影響を及ぼしている。10日は午後7時現在でも停電が約53万7千軒(45市区町村)。東京電力側は同日中に12万軒にまで縮小する見込みを示したが、全面復旧は11日以降にずれ込む。停電に伴う送水ポンプの停止で断水も10日午後4時で19市町の約8万戸に及び、千葉県は自衛隊に給水などの災害派遣を要請。長期化する住民の困窮に対し、自治体の支援の動きも広がった。農業被害額は126億円を超えた。

 市内全域が停電した君津市は10日、飲料水と非常食の配布や給水車による給水活動のほか、携帯電話の無料充電サービスを実施。木更津市でも市民会館や各公民館を充電用に開放し、公設卸売市場では加工品や野菜の在庫を臨時販売した。

 君津市役所での無料充電サービスには同日午前10時で約200人待ち。市内の会社員、平野朱倫さん(29)は「オール電化なのですごく困っている。ひとまず充電して家族との連絡に使えるように」。2人の子どもを連れて飲料水と非常食を受け取った古川真由さん(42)が「ガスは使えるので食事は作れるが、飲み水がない。洗濯物もたまってきた」とため息。

 断水には茨城県や東京都も給水車で支援。県から応援要請を受けた自衛隊は1トンの水トレーラー22台を東金市や市原市に派遣し、断水の医療機関にも5トン水タンク車10台を向かわせた。

 県が10日に被災状況を把握した全313病院のうち、50カ所が停電、24カ所が断水。福祉関係施設でも109カ所で停電、99カ所で断水。燃料や水の貯蓄が切れそうな場所もあり、優先的な供給に向けて県が関係機関に働き掛けている。

 君津市内の病院では空調が機能せず、患者99人全員を神奈川県内を含む他の病院に移動。いすみ市内の児童福祉施設では停電・断水のため、入所する乳児14人が近隣の公民館に避難した。

 県は10日午前に災害対策本部を立ち上げ。森田健作知事が幹部職員に対し(1)東電に早期復旧を強く要請(2)県民の不安解消へあらゆる対策(3)市町村、消防、警察などと連絡を密に、全庁一丸で対応を-と指示した。

最終更新:9/11(水) 12:42
千葉日報オンライン

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