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「このままでは無罪判決続く」被害者団体、性犯罪の刑法改正訴え

9/11(水) 20:32配信

西日本新聞

 性暴力の実態を伝え、刑法改正を訴える全国キャンペーンを行っている性被害当事者団体「Spring」(東京)がこのほど、福岡県久留米市諏訪野町のえーるピア久留米で勉強会を開催した。全国で4カ所目。3月に地裁久留米支部で準強姦(ごうかん)罪に問われた男性に無罪判決が出たことから開催地に決まった。約60人の参加者が性犯罪の無罪判決の多さや刑法の問題点を学び、自分たちにできることを考えた。

 性暴力に関する訴訟での無罪判決は今年3月だけで全国で4件。地裁久留米支部では酩酊(めいてい)状態の女性に性行為をしたとして準強姦罪に問われた男性を「合意していると誤信した」として無罪とした。有罪判決に必要な「暴行脅迫要件」は、被害者が抵抗できる状態にある▽加害者が同意があると認識している-と判断されれば認められないことがあり、山本潤代表理事は「被害者はどれほど抵抗すればいいのか。このままでは無罪判決はこれからも続き、起訴率や相談数はますます下がる。被害者が声をあげられない社会になってしまう」と訴えた。

 勉強会では地元議員などに刑法改正の協力を求める「模擬ロビイング」の手法も実践。参加者は訪問者役と議員役に分かれ、アポイントの取り方、説明の仕方などを体験した。

 参加者の意見交換では「『抵抗できない女性が悪い』『(無防備に酔っぱらったりして)乱暴されても仕方ない』と考える人は両性にいる。意識を変えないといけない」「女性だけの問題じゃない。学んだ事を周りにも広めていきたい」などの声が上がった。

 全国キャンペーンは今年3月、横浜市からスタート。無罪判決が出た地域を中心に全国10カ所を回る予定。 (平峰麻由)

西日本新聞社

最終更新:9/11(水) 20:32
西日本新聞

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