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「進次郎批判の前に、きちんとした検証や読み解きを」内閣改造をめぐる報道に苦言 堀潤氏

9/11(水) 15:21配信

AbemaTIMES

 安倍総理がきょう午後、第4次安倍政権の発足後、2度目となる内閣改造を行う。一方、“入閣“報道をめぐっては、ネット上には様々な意見が上がっていることについて、ジャーナリストの堀潤氏はどう見るのか。話を聞いた。

【映像】小泉進次郎氏の会見(ノーカット)


 
 就任打診の電話を受ける映像がおなじみですが、政治報道が「定型化」してしまっていますよね。ネット上で「韓国のチョ・グク法務大臣の時くらい、新閣僚について丁寧に報じられるのか?」「果たして速報に意味はあるのか」といった疑問が少なくないのも、政治報道が割に無批判で、検証の部分が少ないことへの違和感、不信感からだと思います。

 “誰それが入閣へ“と速報するのは決して悪いことばかりではないと思います。もちろん、政権側がそういうメディアの体質をうまく利用して観測気球に使うといったことは、アメリカを始めとする欧米でも基本的には変わりないと思いますし、官邸に太いパイプを有するという田崎史郎さんを擁する時事通信が「小泉進次郎氏の入閣は見送られる」という速報を打ってしまいましたが。

 ただ、悲しいのは速報に続く報道の内容です。本来であれば新閣僚の疑惑や過去の発言についても改めて検証し、問い直すべきですが、たとえば菅原一秀経産相については、“学生時代にダンスユニットを組んでいたSAMさんからもメッセージ“とか、キラキラした話が多い。NewsPicksのコメント欄を見ても「おめでとうございます!」と祝辞ばかり。

 内閣改造をめぐる報道でとりわけ象徴的なのは、「入閣へ」の速報をはじめ、小泉進次郎さんに関するものだろうと思います。滝川クリステルさんとの結婚と育休の問題、若さ、“ポスト安倍が近づくのか!?“、そういった話ばかりで、「環境大臣」というポストに注目したものはあまり見かけません。

 これからの環境大臣の仕事がどういうものか。環境問題はもちろん、SDGsなど、グローバルに対応していく上で重要な案件がたくさんあると僕は思っています。それだけではありません。昨日、退任間際に原田環境大臣が“所管を外れることだが“と言いつつ、福島第一原発に溜まっている汚染処理水の海洋放出に言及しました。確かに他国では海洋に放出している国もありますし、東電としても様々な処理方法の選択肢を検討し、メディアも入れて説明しようとしてきました。しかし今回の発言を受け、イギリスBBCを始め、海外メディアは汚染処理水のことを「Radioactive water」(放射能のある水)として報じています。世界的にはそういう印象になっているわけですよね。タンクを置いた福島第一原発の敷地もいっぱいになり、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて海外からはますます注目を集めるでしょう。まさに関係者がどうすればいいのか、頭を悩ませている状況です。つまり、環境大臣は決して“軽量ポスト“などではないということです。

当然、小泉さんはそれらを承知の上で環境大臣就任受けたんだと思います。それはある意味、総裁選で石破さんに一票を投じた小泉さんに対し、安倍政権が“踏み絵“を踏ませた、ということなのかもしれません。ここで間違えたら、大きな失点になってしまう。そういうポストを突きつけたわけですから。

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最終更新:9/11(水) 17:34
AbemaTIMES

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