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カイエン史上最強 ポルシェ・カイエン・ターボS Eハイブリッドへ試乗 680ps

9/11(水) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

680psと91.6kg-mで294km/hに到達

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

ポルシェ・カイエン・ターボSにハイブリッドが組み合わされ、最もパワフルで速いカイエンが誕生した。カイエン史上、最も豪腕になっただけでなく、スーパーSUVのランボルギーニ・ウルスより最高出力、最大トルクともに勝ることになる。ポルシェが電動化技術を導入することとは、どうゆうものなのかを体現したといえそうだ。

【写真】カイエン/カイエン・クーペ (80枚)

最高出力680psと最大トルク91.6kg-mの猛烈なエネルギーで、最高速度は294km/hに達し、0-100km/h加速は3.8秒でこなす。しかも単にパワフルなだけでなく、ハイブリッドシステムを搭載したことにより、40kmの距離を電気の力だけで走行可能なところもポイント。ポルシェの発表する燃費は20.8km/Lで、二酸化炭素の排出量も110g/kmしかない。

一方でハイブリッドシステムの一式を搭載したため、車重はカイエン・ターボから350kgも増加。バッテリーの充電がなくなると、単純にその重さがエンジンにのしかかる。車重は2.5tを超え、V8ツインターボエンジンを搭載しながら、パフォーマンスと環境性能の両立を果たした、という主張は成り立つのだろうか。

少なくとも、技術的には驚嘆レベルの凄さではある。8速ATを介して、4.0L V型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターと融合して放つパワーは、極めてシームレスで、陶酔させるほどの勢いを持っている。かつてのややギクシャクしたハイブリッドのイメージは完全に過去のものだ。

抜群のパフォーマンスながら隠せない車重

必要に応じてスペック通りの巨大なパワーを湧出するだけでなく、市街地でもスムーズに走れ、高速道路での合流時でももたつかず、蹴られるような勢いで静かに加速する。高速道路でのパフォーマンスは抜群に良いが、英国での最高速度の112km/hではなく、アウトバーンでのフルスピードの方がクルマには適しているのかもしれない。

カイエン・ターボS Eハイブリッド以上に高速走行での自信に満ち溢れたSUVを見つけることは難しい。必要ならば、レーシーなステアリングホイールに付いたエクストラ・パワーを発揮するボタンを押すことで、20秒間、最大のパフォーマンスを発揮させることもできる。追い越し時に有効だと思うが、単純に楽しい機能でもある。

EVとして走行可能な機能も注目に値する。EVのみが立ち入りを許された都市エリアであっても走行が可能となり、運転も簡単で静か。グリーン・モビリティという言葉は似合わない風貌にも思えるが、今回の試乗で240km程を走行した高速道路での燃費が、10.6km/Lだったことには驚かされた。ボディサイズを考えれば、充分に経済的だといえるだろう。

しかし、大幅に増えた車重に伴うダイナミクス性能の低下は否定できない。低速域ではどのカイエンよりも路面からの入力に苦労しているだけでなく、680psと91.6kg-mを持ってしても、常にクルマの車重を意識してしまう振る舞いとなっている。

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最終更新:9/11(水) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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