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490km/h達成の特別仕様 ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+発表 30台限定

9/11(水) 17:40配信

AUTOCAR JAPAN

秘めた304.773mph(490.48km/h)の能力

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

ブガッティは、300mph(482km/h)の壁を突破したハイパーカー、シロン・スーパースポーツ300+の公道仕様モデルを発表した。

【写真】シロン・スーパースポーツ300+ (48枚)

ブガッティのテストドライバーで、ル・マン24時間レースでの優勝経験もあるアンディ・ウォレスのドライブによって、量産化に近いシロン・スーパースポーツ300+が304.773mph(490.48km/h)という最高速度を先日叩き出した。場所はフォルクスワーゲン・グループが持つドイツのエーラ・レッシエン・テストコース。ニュースをご覧になった読者も多いだろう。

ギネス記録として登録するには同区間を往復する必要があり、今回のシロンの挑戦は一方後のみだったため、正式にギネスの記録としては認められていないものの、ブガッティは現在発売されている世界最速の量産車だと主張している。

シロン・スーパースポーツ300+に搭載されているエンジンは、通常のシロンのユニットをチューニングしたもので、クワッドターボ(4基)のW型16気筒。排気量8.0Lから、標準モデルの100ps増しとなる1600psを発生させる。

通常のシロンの最高速度は420km/hに制限されているが、300mph(482km/h)を突破するために、トランスミッションはロングギア化。シロン・スーパースポーツ300+も工場出荷時には電子的にリミッターが掛かるそうだが、その速度が何km/hなのかは明らかにしていない。

350万ユーロ(4億5500万円)で30台限定

エクステリアデザインは、レーコード・ブレーカーの特別マシンと同じ。空気抵抗を抑え記録破りの高速走行が可能なように、カーボンファイバーの織り目が露出したボディは空力的に最適化され、テールエンドは延長。大きなリアディフューザーに加えてエグゾーストの取り回しも変更されている。ただし、車高は公道での走行が可能なように高くセットしてある。

軽量化のためにホイールはマグネシウム製で、エンジンカバーやワイパーアームはカーボンファイバー製。オレンジ色のレーシングストライプは、2010年の登場時点で世界最速の量産モデルだった、ヴェイロン・シロン・スーパースポーツ・レコードエディションと共通する特徴でもある。

助手席を取り外し、ロールケージが組まれ、計測機器が搭載されていた特別マシンとは異なり、市販モデルには通常のシロンと変わらない豪華なインテリアで仕立てられる。だがブガッティによると、顧客の希望に応じてロールケージを追加し、エーラ・レッシエン・テストコースで最高速にチャレンジできるオプションも検討しているという。

新しいモデルは、イタリアのミラノからモナコ、パリを巡り、フランスのモルスアイムを目指すイベント、ブガッティ・グランドツアー・ラリーの目玉として顧客へと公開される。創業者のエットーレ・ブガッティの生涯を称えるものだ。

「シロン・スーパースポーツ300+の発表にあたっては、数々のスピードレコードを破ってきた輝かしい歴史だけでなく、その記録を破った素晴らしいチームにも敬意を評したいと思います。世界最速のラグジュアリー・スーパーカーというだけでなく、用いた素材の1本までもが本物のブガッティです。妥協のない美しさや速さ、快適性、気品を備えているのです」 と、ブガッティCEOのステファン・ヴィンケルマンは話している。

限定生産される数は30台で、価格は1台当たり350万ユーロ(4億5500万円)。顧客へのデリバリーは、2021年の中頃が予定されている。

AUTOCAR JAPAN

最終更新:9/11(水) 22:03
AUTOCAR JAPAN

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