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伊藤詩織さん性暴力被害当時の服着て刑法改正訴える

9/11(水) 22:16配信

日刊スポーツ

ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が11日、都内で行われた性暴力に抗議する「フラワーデモ」に、約4年前に性暴力被害を受けた当時、着ていた服を、その時以来、初めて着用して参加した。

【別カット】性暴力の被害に遭った際に着ていた服を着用し、スピーチする伊藤詩織さん

伊藤さんは、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(53)から15年4月に性的暴行を受けたとして、損害賠償を求めた民事訴訟を起こしている。伊藤さんはマイクを手にすると「今日、1番、話したいことは、同意についてです」と切り出した。その上で「4年前に被害に遭った時の服を着てきました。着るのに抵抗があったので、それから着たことはなかったですけど」と語った。

伊藤さんは「やはり『あなたが着ていたものが悪かったから、挑発的だったから』『下着は、こうだったんでしょ』という言葉が尽きなくて」と、服装が扇情的だったから性暴力を受けたという批判を受けたと訴えた。その上で、被害を受けた当時の服を、再び着た意図について「これが(性暴力被害を受けた)当日、私が着ていたものです。何も考えないで着ていた服なんですけど。その時の記憶が、いつまでも残っていて、またこの服を着ることがあるとは思わなかったですけど…やはり着ているもの、履いているものが、こうだからいけないというのは絶対、持ってはいけない」と訴えた。

現在、英国に拠点を置く伊藤さんは、性暴力を受けた被害者の女性が、裁判で黒い下着などを着けていたから同意の上、性交渉をしたんだろうと糾弾されるのが、国内外における現状だと指摘した。その上で「どんな服、下着であっても絶対に、それが同意になるわけはないです。どんなに飲んでも、どんな場所に行っても、どんな時間に歩いていても、それは性的同意とは見られない」と訴えた。

一方で「しかし、まだ日本の今の法律では、何が同意か、という部分が抜けてしまっているがために、どれくらい暴行を受けたのか、どれくらい戦ったのかを証明できなければ被害だと認めてもらうことが出来ない」と法整備の必要性を強調。「この犯罪を許してしまっている。起きてもしょうがないことと社会に言われている気がする」と訴え、声を詰まらせた。

伊藤さんは、スウェーデンでは、被害者が「Yes」などときちんと性交渉に同意した言葉、態度がないと証明できなければ、レイプに当たると法律が改正されたと紹介した。その上で「少しでも多くの人に、何を着ても、どんな状況におかれても、合意がなければ同意がないという意識を広げられれば」と訴えた。

そのため、ツイッターでハッシュタグ「#私がそれを着たいから」をつけて、この日、着た服の写真などを投稿すると宣言。「来年の法改正、見直しに向け、社会の温度が上がって、安全な、より良い、住みよい、何があったらすぐに声を上げられる、そんな環境作りをしていけたら」と訴えた。

刑法は、2017年の法改正の際、3年をメドに見直しを検討することになっており、そのリミットが20年に迫っている。この日、組閣された第4次安倍再改造内閣に期待したいことは? と聞かれると、伊藤さんは「法改正をする人たちの中に、ぜひ被害を経験した人だったり(を加えて欲しい)彼らが1番、よく分かっているプロフェッショナル。彼女たち、彼たちの声をしっかり聞いていただきたい」と訴えた。【村上幸将】

最終更新:9/12(木) 6:54
日刊スポーツ

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