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ドラギECB総裁、米金利市場のホットな取引脅かすか-疑念が台頭

9/11(水) 15:49配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の今週の行動は、米国の金利を巡る大人気の取引を脅かすかもしれない。

米連邦準備制度の緩和を見込む投機家による短期金利市場でのポジションは過去最高水準となっている。米当局が年内に少なくとも0.5ポイントの利下げをするとの見方を支えているのは世界の中央銀行が金融緩和を拡大するという確信だが、スウェーデン、カナダ、オーストラリアは先週、相次いで利下げを見送った。

そこに、ECBが12日に市場の期待通りの大規模緩和を打ち出さないのではないかとの疑念が加わり、ここ数日は米欧ともに債券利回りが上昇している。各国中銀の利下げを見込む取引が幅広く巻き戻される始まりかもしれない。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週、今年2回目の0.25ポイントの利下げを決めると見込まれているが、米経済指標を見ると、これが必要なようには見受けられない。米中貿易紛争、英国の欧州連合(EU)離脱、香港の抗議行動という3大問題の脅威が後退すれば追加利下げを正当化するのは難しいかもしれない。

ブルーベイ・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、マーク・ダウディング氏は、「普通の時なら、米国内経済見通しがかなり健全な今のような状況で、米当局が果たして利下げを検討するかどうか、われわれは疑問視するだろう」と述べた。

6日発表の米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、政策金利に敏感なユーロドル先物のネットロング(買い越し)ポジションは過去最高だったが、状況が変わり始めている兆候がある。

フェデラルファンド(FF)金利先物トレーダーは12月31日までのもう2回の米利下げを織り込んでいるが、先月には3回の利下げがほぼ100%織り込まれていた。ECBの資産購入再開への期待後退に伴い、 ユーロドル先物は9日に積極的に売り込まれ、オプショントレーダーらも今週、米利下げが予想より小幅な場合に備えたヘッジを積み上げた。

米10年債利回りは10日、8月の低下分の3分の1余りを取り戻し1.71%となり、2年債利回りは1カ月ぶり高水準を付けた。

原題:Draghi Could Cripple One of the Hottest U.S. Rates Trades (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Emily Barrett, Edward Bolingbroke

最終更新:9/11(水) 15:49
Bloomberg

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