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もはやエースではない? ベッテルは自信を取り戻すことができるのか……

9/12(木) 7:06配信

motorsport.com 日本版

 9年ぶりに地元のフェラーリが優勝し、熱狂に包まれたイタリアGP。しかしながら、レースを制して主役となったシャルル・ルクレールと対照的に、セバスチャン・ベッテルにとっては最悪のレースとなった。

【動画】2019年F1第14戦イタリアGP決勝ハイライト

 4番手を走行していたベッテルは6周目に単独スピン。コースに復帰する際にランス・ストロール(レーシングポイント)と接触し、彼をスピンさせてしまった。

 結果的にベッテルはレース中に10秒のストップ&ゴーペナルティを科せられ、ペナルティポイントを3点加算されてしまった。これにより、日本GP終了までにペナルティポイントが新たに3点加えられた場合、ベッテルは1戦の出場停止となる。

 レッドブル時代には4年連続のワールドチャンピオンに輝いたベッテルだが、現在は新加入のルクレールにプレッシャーをかけられているというのが実情だ。ルクレールが今季ここまでポールポジションを4回獲得し、2勝を挙げているのに対し、ベッテルはポールポジション1回、そして未勝利となっている。

 F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、イタリアGPを振り返って次のようにコメントした。

「ベッテルがこのスポーツにおける偉大な選手のひとりであるのは明らかだが、今の彼は自信を取り戻す為にチームからのサポートを必要としているように思う」

「(フェラーリチーム代表の)マッティア・ビノットは、マシン開発を進めていくことと並行して、それを優先事項にするべきだろう」

「それは簡単なことではないだろうが、2020年のことを考えればそれは不可欠だ」

 ブラウンはまた、ベッテルが予選Q3のラストアタックの際、ルクレールに“失望”したのではないかと考えている。この時ベッテルはルクレールのスリップストリームを利用することになっていたが、ルクレールがなかなか前に立たなかったことで時間切れとなりアタックラップを行うことができず、4番手に終わった。

 ただブラウンは「レースで起こったことに関しては、全て彼(ベッテル)自身のせいだ」と補足し、さらにこう続けた。

「セバスチャンは6周目にふたつのミスを犯した。単独スピンとストロールとの接触だ。スパ、モンツァとルクレールが優勝したから、彼のミスが余計に目立って見える」

「誰であろうと、どんなチームであろうと、(F1ドライバーにとって)第一のライバルはチームメイトだということは避けられない事実だ」

「こういったことは、レッドブル最終年の2014年にある程度経験している。彼は信じられない速さを見せる若手のダニエル・リカルドと(チームメイトとして)対峙したんだ」

 一方で、メルセデス勢の追撃を振り切り優勝したルクレールについてブラウンは、ミハエル・シューマッハーとファン・パブロ・モントーヤが優勝争いを演じた2003年のイタリアGPを思い出したと語った。

「あのフェラーリドライバー(シューマッハー)は決して引き下がらなかった。あの走りはルールで許されている限界ギリギリのものだったが、偉大なチャンピオンというのは常にそうであるべきだ」

「実際、ルクレールは奇妙なセッションとなった予選Q3の中で、非常に抜け目なく状況を処理した」

「先週のスパでの勝利に続き、シャルルは素晴らしい週末を過ごした。彼に対して最も感銘を受けたのは、何事も素早く学習すること、そしてドライバーとしても人としてもどんどん成長していることだ」

 ブラウンはルクレールが連勝を記録したことで、彼がシューマッハーに匹敵する実力を持っているという兆候を見せたのではないかと考えている。

「これらの2レース(スパ、モンツァ)を立て続けに制したのは、1996年のミハエル以来だ。歴史は繰り返されるのかもしれない」

Scott Mitchell

最終更新:9/12(木) 8:54
motorsport.com 日本版

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