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“歌舞伎役者”前澤氏の「豪快さとカリスマ性」という弱点【ZOZOヤフー傘下入り】

9/12(木) 20:00配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ソフトバンク傘下のヤフーは9月12日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOに対しTOB(株式公開買い付け)を行い、連結子会社化すると発表した。取得総額は4000億円超となる見込み。ZOZOの前澤友作社長は同日付で社長を退任し、後任には同社の澤田宏太郎取締役が就任した。

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ZOZOは創業者であり、公私ともに話題を振りまいてきた最大のスポークスマンでもあった前澤氏の手を完全に離れ、ヤフー傘下に入る。大きな方針転換の発端は、2018年1月に発表した、前澤氏肝いりだったプライベートブランド(PB)事業と、その目玉戦略であったZOZOスーツの挫折にあったことは間違いない。

PB事業は2019年3月期決算で、125億円の赤字を計上。一時期は5000円近くあったZOZOの株価は、2019年以降は2000円台で低迷を続けてきた。

前澤氏は同日午前に、Twitterで「新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます」と表明。日本のアパレルEC黎明期から20年以上に渡り、市場を率いてきたZOZOは創業者が去り、ヤフー傘下へ。一つの時代の終焉を迎えることとなった。

次の打ち手をなくした前澤ストーリー

「ZOZOスーツに月旅行と、前澤ストーリーを打ち上げてきたものの、次に打つ手がなかったというのが本当のところじゃないでしょうか」

ZOZOのヤフーへの売却ニュースに、アパレル業界にも激震が走った。あるアパレル業界関係者は、前澤氏退任の知らせを受けて、そう話す。

「試着もできないのに洋服がネットで売れるわけがない」と言われた、1990年代後半。そんなECアパレルの草創期から市場を牽引してきたZOZOは、前澤氏が率いるクラブチームのようなベンチャー精神が、そのアイデンティティーだったと言える。

そのZOZOが、IT業界大手の中の大手と言えるヤフー傘下に入るのは「ZOZOにとっても、ECアパレルにとっても一つの時代が終わったという感じです」と、この関係者は心情を明かす。

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最終更新:9/15(日) 7:51
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