ここから本文です

「DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)」レビュー

9/12(木) 0:00配信

Impress Watch

 マーベラスは、Nintendo Switch用の完全新作メカアクション「DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)」を9月13日に発売する。

【この記事に関する別の画像を見る】

 ゲームの基本的な流れは、ミッションを受注して戦場で戦闘→帰還後に戦闘準備→再び戦場へ、という至ってシンプルなもの。だが、そこにアーマーや武器の収集要素、人体も含めた幅広いカスタマイズ、そして傭兵たちが織り成す熱い人間模様も相まって、本作は止め時が見つからない作品に仕上がっている。

 なお、今回のレビューにあたっては、HORIから発売予定の拡張コントローラーを触る機会にも恵まれた。こちらの感触も含め、本作のアクションゲームとしての面白さを存分に語っていくので、傭兵志願の諸君におかれては、しばしお付き合い願いたい。

■敵性AIと人類との果てしない戦いに、ルーキーとして参戦!□すべては月の落下から始まった……

 本作の舞台となるのは、月の半分が落下した世界。月から放出された「フェムト粒子」は、新たなエネルギー資源として人類に恩恵をもたらす一方で、希少なエネルギーを巡っての戦争の引き金ともなった。そんな中、世界復興のためのAIロボットたちが突如、人類に反旗を翻し、通称「イモータル」として人類排除を開始。これに対抗するのは、フェムトの影響で特殊な能力を得た「アウター」と呼ばれる者たち。彼らは外部装甲「アーセナル」を起動できるがゆえに、プレーヤーをはじめ多くの者は、傭兵として日々戦いに身を投じることとなる。

□キャラクターメイキングを経て、いざ戦場へ!

 本編では、最初にプレーヤーの分身となる主人公のキャラクターメイキングを行なう。メカアクションゲームには珍しく、本作は性別や髪型、目、傷、化粧など、色も含めてかなり細かく調整できる。拘りのある方はキャラクターを作り込んでみるのも一興だろう。ただし、実は後からでも名前以外は変更できるので、1秒でも早くプレイしたい!という方にも配慮した設計となっている。

 キャラクターメイキングを終えたところで、主人公はルーキーとして、傭兵登録と適性検査を受けることになる。本編は「オファーオーダー」というミッションを受け、それをクリアしていくことで傭兵のランクが上がり、また新たなオーダーを受ける、という流れでストーリーが進む。無料体験版でもプレイできる最初のランクEのオーダーは、操作確認も兼ねたチュートリアルのようなものが多いので、気楽に臨んで大丈夫だ。操作に慣れつつ、イモータルをガンガン蹴散らそう!

 なお、本作はメカアクションゲームらしく操作できるボタンは多いが、画面の中央に捉えた敵は自動でロックオンしてくれるうえに、ロックオンされた敵を自動で攻撃する武器もあるため、操作は比較的シンプルに仕上がっている。以下、本稿ではデフォルトのキー設定でレビューを進めるが、本作はオプション画面で自由自在にボタン配置を変更できるので、ぜひ自分好みに調整してみてほしい。

■アーセナルとアウター、今宵はどちらでオーダーに挑む?□鋼鉄の機体で、戦場を縦横無尽に駆け巡れ!

 さて、ここからはいよいよ新兵の初陣だ。時には味方のサポートもあるかもしれないが、一歩外に出れば、そこは戦場。己の拳も含めて手持ちの武器をフルに活用し、時には敵の武器を利用し、その辺の障害物をぶん投げてでも生き延びる……。そんな戦場のリアルをゲームとして体験できるのが、デモンエクスマキナにおける戦闘の最大の特徴だ。

 まずは何と言っても、アーマーや武器の現地調達は押さえておきたい。本作では、イモータルによってAIを上書きされた敵性アーセナルや、敵対する傭兵も登場する。これらの敵機を撃破し、残骸に近づいてAボタンを押すだけで、なんと敵の装備を奪い取れるのだ! 手元に武器がなければ、武器を取ってそのまま使えばいいし、アーマーが破損していれば、その場で換装もできる。嗚呼、素晴らしき哉、現地調達! こうやって先人たちも敵の屍を踏み越えて生還したのかと思うと、新兵としては感無量である。

 なお、撃墜した敵機から取得できる装備は1体につき1つだけなので、「目当てのアーマーを揃えたい!」などという場合は、「フリーオーダー」がお勧めだ。オファーオーダーと違って何度でもプレイできるフリーオーダーは、クリアすれば報酬も入手できるため、装備集めと同時にお金も集まる。不要なパーツは売ってお金にすればいいので、傭兵にとっては、まさに一石二鳥のオーダーなのだ。お気に入りの装備や、より強力でカッコイイ(ここ大事!)装備を入手できるまで、ハックアンドスラッシュを繰り返す。そんな底なし沼にハマる面白さを、ぜひとも体感してほしい。

 さらに、本作では戦場にある車両や道路標識、果てはアーセナル用のVP(耐久力)回復タンクまで、武器として転用できる。ただの障害物が、傭兵の手にかかれば凶器に変わるわけだ。ハリウッド映画ばりの「その辺にあるものは何でも利用してやるぜ!」的なアクションは、決まると爽快感が半端ない。ぜひ敵の隙を見て、狙ってみよう。

 ここまでお読みいただいた方の中には、何だか操作が難しそうだと思われた方もいるかもしれない。だが、そんな心配はご無用だ。例えば、バレットの武器には弾数の制限があるが、小型イモータルを破壊すれば弾をポロポロ落とすので、戦場での弾切れは基本的に心配なし!さらに、ロックオンされた敵を自動攻撃する武器の存在や、フェムトを消費して「ミラージュ」という自機の分身を作れるなど、アクションのハードルを下げる要素が満載だ。

 正直に言うと、筆者もアクションは苦手な部類なので、プレイ中は如何にカッコイイ機体を作れるかに専念していた。極端な話、慣れるまで攻撃は自動武器に任せ、自身はアナログスティックでの移動とRボタンでのブースト(ダッシュ/回避)に専念しても、戦闘はどうにかなる。車のぶん投げなどは慣れてきた頃に試せばいいのだ。それだけ本作は、アクションが苦手な方でも楽しめるように丁寧に作られている。

□生身をベースに、超絶プレイで戦場を撹乱!?

 アーセナルの次は、アウターでの戦い方も紹介したい。「えっ生身でも戦えるの?」と思った方。イエス!! 本作ではXボタンでアーセナルの乗り降りができるため、メカファン憧れの「人間VSロボット」も実現できるのだ。とはいえ、それはもちろん生易しいものではない。アーセナルの初期耐久力が1,000以上あるのに対して、アウターの初期耐久力はたったの3。リアルすぎて笑えてくるレベルだ。とはいえ、攻撃手段の「ショット/チャージショット」が弾数無制限のうえ、グレネードの威力や範囲が魅力的なので、腕に自信のある方には、ぜひアウターでのプレイも挑戦してほしい。

 アウター自体は人体改造によって、耐久力を1ずつ増やしたり、腕をブレードにできたりする。アクションが苦手な方には正直ハードルが高いアウタープレイだが、アウターだけでなく、アーセナルにプラス効果を及ぼす改造もある。費用はかかるが、プレイを楽にする意味でも改造はやって損はないだろう。中にはアウターの見た目に大きく影響を及ぼす改造もあるので、ビジュアルの変貌が気になる方は慎重に。とはいえ、金を積めば改造はリセットできるため、初めは難しく考えずに、好きに改造するのも一興だ。

■HORI製「携帯モード専用グリップコントローラー」の魅力!

 このあたりで、本作をイメージしたHORI製の拡張コントローラーにも言及しておきたい。まずは何と言っても、程良い触り心地とボタンの大きさが嬉しい。長時間でも疲れないうえに、左手/右手の武器にあたるZL/ZRボタンが大きいので、連打が心地いいのだ。

 また、連射機能のあるマシンガンを装備してTURBOボタンをオンにすれば、連射ホールドで弾数が尽きるまで自動で撃ち続けてくれる。先ほど紹介したAT機能のある武器と併用すれば、かなり快適に戦闘ができるのは言うまでもないだろう。

 ジャイロセンサーやHD振動などの機能が制限される難点はあるものの、それらを差し引いても快適にプレイできるメリットは大きい。長時間どっぷりとプレイする予定のある方には、お勧めのコントローラーだ。

■戦場で交錯する傭兵たちの思惑

 本作に登場するNPCの傭兵についても触れておきたい。序盤から様々な傭兵と出会うことになるが、彼らはたいてい異なる傭兵集団に所属している。例えば、某ロボットアニメの赤い人と白い人にしか見えないクリムゾン・ロードとディアブロ。彼らが所属する「バレットワークス」は軍隊出身者が多く、軍隊色が強い。一方で、脳筋キャラのガルガンチュアが所属する「西の7人(ウェストセブン)」は、実刑判決を受けた犯罪者で構成されているなど、かなり毛色が違う。

 互いに経歴も思想も異なるため、時に協力し合い、時に対立が起きることで、本作では様々な人間ドラマが生まれる。優れたメカアクションゲームの根底には、優れた物語と人物描写がある。その意味で、彼ら傭兵たちの生き様も大きな魅力の一つであり、アクションが苦手な方でも本作を楽しめる要因となっているのだ。

■マルチプレイにも期待!新時代の幕開けに相応しい堂々たるメカアクション

 最後に、今回は発売前のプレイということもあり、マルチプレイを存分に楽しむことはできなかったが、NPCを引き連れてのプレイだけでも、バラエティ豊かな大型イモータルとの戦闘を体験することはできた。発売後は、ローカル通信やオンラインプレイで協力プレイだけでなく、対戦もできるようなので、また違った面白さを堪能できるだろう。

 装備の現地調達によるハクスラ要素や、人体改造まで可能にしたカスタマイズの幅広さ、メカ、ロボット、SF好きにはたまらない設定など、メカアクションとしては文句なしの本作。集まった装備を前に、あーでもない、こうでもないと試行錯誤しつつ、自分が思う最高にカッコイイ機体を作り上げること自体が、実に悩ましくも楽しい時間をもたらしてくれるのだ。

 また、本作は序盤を楽しめる無料体験版が、ニンテンドーeショップで絶賛配信中! セーブデータは製品版への引継ぎも可能なので、傭兵になろうか迷っている方は、まずは無料体験版だけでもプレイしてみてはいかがだろうか。そうすれば、あなたも血と鋼鉄の世界から離れられなくなり、理想の機体作りという底なし沼に沈みたくなるはずだ。

© 2019 Marvelous Inc.

GAME Watch,アソウ★タロウ

最終更新:9/12(木) 0:00
Impress Watch

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事