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TBS人気番組「クレイジージャーニー」ヤラセの構図 総合演出担当の厳しさが一線越えさせた?

9/12(木) 17:11配信

東スポWeb

 またもTBS、今度はヤラセ――。ダウンタウン・松本人志(56)、バナナマン・設楽統(46)、女優の小池栄子(38)が司会を務めるTBS系人気紀行バラエティー番組「クレイジージャーニー」で大々的なヤラセが発覚した。同局は11日、同番組で不適切な演出があったと発表し、調査終了まで「休止する」としたが、制作関係者からは「打ち切りは免れない」との厳しい声が出ている。業界内で高評価を得ていた同番組だが、AD暴行騒動があったばかりのTBSにとって、致命的ダメージとなりそうだ。

 TBSが公式HPで発表した内容によれば、同番組の8月14日の2時間スペシャルと、その日の深夜レギュラー枠で放送された、爬虫類ハンターがメキシコで珍しい生物を探し捕獲する企画で「事実に依拠した番組で事実を歪めた」事実があったという。

「放送で紹介した生物は6種類ですが、このうち4種類は番組スタッフが現地の取材協力者に依頼し、ロケの前に準備していた生物を使って撮影していたことが放送後の調査で分かりました」

 4種類の生物(メキシコサラマンダー、アリゲータートカゲ、メキシコドクトカゲ、ヘルメットイグアナ)の捕獲シーンでのヤラセをTBSは認めた。

 驚くのは、社内調査で過去10回放送分(2017年2月から今年2月まで)で捕獲した生物のうち、11種類は事前に準備していたということだ。現在も調査中で、さらなるヤラセが出る可能性もある。番組は調査が完了するまで休止するとしているが、ここまで大々的にインチキをしていたのでは、たとえ再開しても視聴者がソッポを向くのは避けられない。

 テレビ制作関係者は「莫大な制作費をかけて海外ロケをして、撮れ高がなかったという事態を避けたいのは、すべてのディレクターが思っていること。なので、必ずダメだったパターンに備えて、保険の演出を考えているが、今回のクレイジージャーニーは完全アウトなやり方。明らかな過剰演出で、一線を越えている。番組は休止どころか打ち切りは免れない」と厳しく指摘する。

 すでに司会の松本が所属する吉本興業などにはTBS側から「番組打ち切り濃厚」の趣旨が伝えられているとも。

 テレビ番組の海外でのヤラセ演出といえば、今年7月、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」の祭り企画がBPO(放送倫理・番組向上機構)に“ヤラセ認定”を受けたばかり。この“イッテQショック”が今回のTBSの発表につながったとの見方もある。

「イッテQのように、週刊誌の取材を受けて、社内が調査に動いたというより、内部告発を受けて社内で調査が進んでいたようだ。会社が自ら発表したのも“自浄効果”を内外にアピールするためとの狙いもある。イッテQのように後手後手に回ってしまっては、余計に傷口を広げるだけという認識が広まっている」(TBS関係者)

 同番組は、8月29日発売の「週刊文春」で総合演出のA氏がADを暴行し、番組を外されたことが報じられたばかりだ。

 別のTBS関係者は「Aさんの番組に対する熱意というか、厳しさが、ヤラセを生む一因になっていたかもしれない。番組は業界の評判も良くて、番組のDVDの売り上げも右肩上がりで増えていた。そうなると、クオリティーというか、常に“正解”が求められる。『発見できません』『捕獲できません』は言えない。厳しい総合演出がいて、さらに海外でのことなので『少しぐらいはバレないだろう』という気持ちが働くのも、制作に携わる人間なら分からなくもない」と話す。

 A氏が6月に異動したことで「番組も統率が取れなくなって、質を維持するのも難しくなっていたそう。遅かれ早かれ、打ち切りという雰囲気でした」(某制作ディレクター)という。

 TBS広報部は本紙に「問題の発覚は(週刊誌などの)メディアからの取材ではなく、あるところからの指摘を受けて、調査に入りました。公表すべきものがあれば、公表します」とした。

 最近は視聴率争いでも日テレ、テレ朝の後塵を拝しているTBSだけに、人気番組のヤラセは致命的だ。

最終更新:9/12(木) 17:14
東スポWeb

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