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産卵期は上陸地付近から動かず アカウミガメのGPS調査

9/12(木) 16:45配信

紀伊民報

 日本ウミガメ協議会や関係団体は今季、和歌山県みなべ町に産卵のために上陸したアカウミガメ2匹にGPS(衛星利用測位システム)機能付き「アルゴス送信機」を取り付けて行動を調べている。これまでの追跡で、産卵期間中は地先の岩礁地帯からほとんど動かないことが分かった。

 協議会や同町でのウミガメ調査に協力する日本郵船、NPOアースウオッチ・ジャパン、みなべウミガメ研究班による初めての取り組み。アカウミガメは1シーズンに3回くらい、約2週間置きに産卵するが、産卵期のアカウミガメがどのような移動をしているのか把握することが主な目的。産卵が終わった後、どこに行くのかも調べている。

 追跡には、位置情報の精度を上げるため、GPS機能付きアルゴス送信機を使い、7月4日に千里の浜、5日に岩代の浜でそれぞれ1匹ずつ甲羅に取り付けた。

 協議会の松沢慶将会長によるとGPS機能付きアルゴス送信機のデータから、2匹は産卵期間中、地先の岩礁地帯からほとんど動かず、動いても切目崎付近までだった。産卵期、地先の岩礁地帯には、同じように産卵を控えた雌が高密度で生息していると思われるという。

 産卵期を終えたウミガメは餌場である東シナ海に向けて移動しているとみられる。岩代で取り付けた個体はほぼ直線的に室戸岬沖を通って、8月14日現在で鹿児島県の種子島付近まで行ったことが確認されている。その後は受信できなくなり、発信器の脱落か破損、浮遊ごみや流れ藻の付着などが考えられている。

 もう1匹の千里の浜で取り付けた個体は、日ノ御埼沖から千里の地先までの水深50メートル付近の海域を3週間ほど回遊した後、四国沖を通り、宮崎、鹿児島沖を回って、9日時点で、対馬海峡に至っている。

紀伊民報

最終更新:9/12(木) 16:45
紀伊民報

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