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夏の思い出話も!佐藤天彦九段、高見泰地七段が歌舞伎の聖地で対局

9/12(木) 8:00配信

HOMINIS(ホミニス)

「第6回 歌舞伎の聖地で夢の対局~歌舞伎座特別将棋対局~」が、8月31日に東京・歌舞伎座で開催された。佐藤天彦九段と高見泰地七段の特別対局、出演棋士4名によるトークショーなどが行われた本イベント。将棋をモチーフにしたオリジナルグッズも多数販売され、女性を中心に多くのファンで満席となった会場では、参加者に将棋の駒をかたどった和菓子が振る舞われ、お土産として限定の扇子も配られた。

【写真を見る】佐藤天彦九段、高見泰地七段の対局は130手を超える熱戦に

まず行われたのは、佐藤九段と高見七段の特別対局。両者ともに和服での登場となり、雰囲気はタイトル戦さながら。新調したという佐藤九段は第5回に続いての登場となり、「前回は負けてしまったので、今回は勝ちたい」と気合が入る。対局は持ち時間10分、使い切ったら1手30秒のスリリングな早指しだ。解説の戸辺誠七段、聞き手の渡部愛女流三段が、軽妙なトークと解説で対局を盛り上げる。記録係・読み上げは鈴木環那女流二段が務めた。

佐藤九段が先手となり、戦型は相矢倉模様に。矢倉は近年、角換わりや相掛かりに押されつつあるが、両者の得意戦法だ。土居矢倉から駒組みを終えて仕掛ける瞬間まで先後同桂と、息の合った様子。先手の佐藤九段が先攻し、後手の高見七段は一瞬の隙を突いて反撃をする、相居飛車らしく激しい攻め合いとなった。130手を超える熱戦は、佐藤九段が先輩の貫録を示す結果に。最後まで勝敗の分からない熱戦に、ファンも興奮した様子であった。

後半は佐藤九段、高見七段、戸辺七段、渡部女流三段によるトークショーが行われた。テーマは、8月最終日らしく「夏の思い出」。子供の頃の夏休みの宿題について、佐藤九段は「遊びたいから、先に宿題を済ませていた」と、しっかりした少年時代を過ごしていた様子。対する高見七段は「無計画で、夏休みが終わっても耐えるすべを身に付けていました。(やっているとは言わずに)『家にある』と言えば、学校から家が遠いので取りに帰らされないんです。いざとなれば奨励会を言い訳に(笑)」と、佐藤九段とは対照的な思い出を告白。

渡部女流三段は「最初と最後に追い込みを掛けるタイプ」と、いつも途中で油断して遊んでしまっていたそうで、戸辺七段は「ラスト3日で追い込みを掛けて、学校が始まってからも期日を延ばしてもらう」終盤型と、夏休みの宿題の取り組み方については、それぞれ異なるタイプだったことが判明した。

「夏にどこへ行ったか」という話題では、戸辺七段は渡辺明三冠と旅行に行き、カーリングを楽しんだエピソードを紹介。渡辺三冠は「(日本将棋)連盟にカーリング部を作るぞ!」と言うくらい、カーリングにハマっているそうだ。佐藤九段や高見七段も渡辺三冠と旅行に行くことがあると言い、渡辺三冠の名前が出るたびに会場からは笑いが起こっていた。

その後も、佐藤九段と高見七段との写真撮影、戸辺七段と渡部愛女流三段によるミニ講座と、アットホームな雰囲気の中で幕を下ろした本イベント。歌舞伎の聖地で将棋を楽しむというコンセプトのとおり、訪れたファンは歌舞伎座の空気と将棋の楽しさ、2つの日本文化をたっぷりと堪能した様子だった。

文=渡部壮大

HOMINIS

最終更新:9/12(木) 9:39
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