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インド・ユニコーン企業創業者の半数以上を輩出、驚異の大学「インド工科大学」の秘密

9/12(木) 6:00配信

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インド最大級のECサイトFlipkartやSnapdeal、さらには同国発のユニコーン企業であるZomato、Inmobi、Ola。「インド発スタートアップ」ということ以外に共通点があることを知っているだろうか。

これらのスタートアップには、創業者らが「インド工科大学」出身という共通点があるのだ。

インド理系最高学府と呼ばれ、日本でも話題になることが多くなっている同大学。優秀なエンジニアを多く輩出することで知られており、グーグルやマイクロソフトなど世界の名だたる企業が人材を求めやってくるといわれている。

一方、企業が求める人材だけでなく、自ら事業を起こす起業家の輩出でもインド随一を誇っている。

「インドのMIT」とも呼ばれるインド工科大学からなぜ多くの起業家が生まれるのか。その理由に迫ってみたい。

グーグルCEOなどを輩出、インド各地から選りすぐりが集まる理系最高学府

インド工科大学とはインド各地にある23校からなる大学群の総称だ。

1947年英国から独立したインド。当時のネルー首相は科学技術分野の人材育成を優先課題に掲げ、高等教育機関の中でも特に重要とされる「国家重要機関(institution of national importance)」としてインド工科大学を立ち上げることを決定。米国のMITをモデルにしたといわれている。

1951年西ベンガル州に第1号となるインド工科大学カラグプール校が開設された。その後1958年にムンバイ校、1959年にマドラス校とカンプール校、1963年にデリー校、1994年にゴウハティ校が開設した。

さらに2000年代にも開校が進み、2008年にはハイデラバードやガンジナガルなどで同時に6校が開校し、現在の23校に至っている。

2018年時点で全23校の学部年間受け入れ人数は1万1000人ほど。インド全土で実施される理系共通試験「JEE Advanced」で優秀な成績を残したものから、23校のうちどの大学に行くのか選択権が与えられる。

ムンバイ校やデリー校など古くからある大学に成績優秀者が集まる傾向があるといわれている。

タイム誌の記事によると、2007年まだインド工科大学が7校しかなかった時代、4000人の枠に約25万人の学生が応募。インド最難関校として、世界に認知されるようになっていった。

現在キャンパスが増えたため入学枠は増えているものの、インド人口も増加しており、狭き門であることに変わりはないといえる。

冒頭で、スタートアップ創業者として活躍するインド工科大学卒業生が多いことに言及したが、欧米の大企業でトップに登りつめた人物も少なくない。

たとえば、1994年にマッキンゼー初の外国人マネジングディレクターとなったラジャット・グプタ氏やグーグルCEOのサンダー・ピチャイ氏などだ。

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最終更新:9/12(木) 6:00
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