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認知症の人が働く店の細部のこだわりとは「注文をまちがえる料理店」代表の話

9/12(木) 7:10配信

なかまぁる

認知症当事者がホールスタッフとして働く「注文をまちがえる料理店」。いまや全国で同じ趣旨の取り組みがみられます。「認知症の人と介護職員の関係が料理店の場面に全部出る」と話すのは、一般社団法人「注文をまちがえる料理店」代表理事の和田行男さんです。前回に引き続きお話を聞きました。

料理店だから、きちっとした料理を食べていただくのがポリシー

――「注文をまちがえる料理店」を開催するにあたり、和田さんはじめ、さまざまな分野の専門家が集結したそうですね

発起人の小国士朗さんが声をかけ、2カ月あまりでデザインやPR、デジタル発信やクラウドファンディングの専門家、テレビ局の記者や雑誌の編集者、外食サービスの経営者などが集まり、「注文をまちがえる料理店実行委員会」が発足しました。

――実行委員会のメンバーのうち、介護の専門家は和田さんだけですか

そうです。認知症の方と関わったことがない実行委員が多数なので、打ち合わせの時に当事者夫妻に参加してもらい、僕らがやろうとしていることを率直に話して意見をもらいました。そうした打ち合わせを重ね、方向性を見いだしていきました。

――実行委員会では、料理店としてのクオリティーに徹底的にこだわったとか

「料理店」という名前を付けたからには、きちっとしたレストランで、きちっとした料理を食べていただくのが僕らのポリシー。料理のプロフェッショナルがメンバーに入って、最高の料理をお出しする。料理だけではなく、お店のしつらえとか、テーブルクロス1枚に至るまでどのようなものにするか検討してね。それぞれのプロフェッショナルがそれぞれのこだわりを持ち寄っているのが「注文をまちがえる料理店」ですから、お客様に「素敵だね」「すばらしい料理だったね」と満足して帰っていただけるようなお店にしようと。そこは大事にしましたね。

――ホールスタッフを募集する際には、何か条件を設けましたか

まず自分で歩ける人。料理店なので衛生面から排泄に課題がない人。人と関わる仕事ですから、その場の会話だけでもできる人。本人及び家族の承諾が取れる人。そしてメディア取材が入るので撮影OKというのが条件でした。

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最終更新:9/12(木) 7:10
なかまぁる

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