ここから本文です

38歳で帝国ホテルの料理人350人の頂点に立った新シェフ、杉本 雄さんってどんな人?

9/12(木) 7:01配信

LEON.JP

2019年4月、日本のホテルのダイニングシーンに大きな動きがありました。1890年に開業した帝国ホテルの第14代東京料理長に、1980年生まれの杉本雄(すぎもと・ゆう)さんが就任したのです。

帝国ホテルは、井上馨の発案で、新一万円札の「顔」になることで話題の渋沢栄一らが設立に携わり、「日本の迎賓館」の役割を担って開業した、伝統と格式のホテル。そのフラッグシップである帝国ホテル 東京には、現在約350名の料理人が所属していますが、その調理場を束ねる東京料理長に、38歳の杉本さんが任命されたのです。

そもそも、泣く子も黙る帝国ホテルが新たな東京料理長に選んだ、杉本さんとはいったいどんな人物なのでしょうか。彼の正体(?)に迫るとともに、フランス料理の楽しみ方についても聞いてみました。

帝国ホテルには常に挑戦を続けるDNAがある

真っ白なコックコートを身に付けた杉本さんが颯爽と現れました。早速、30代での東京料理長就任ということに話を向けると、「すごいですね、とおっしゃっていただくのですが、それほど驚くことではないと思います(笑)」と意に介しません。

「(第11代料理長で初代総料理長の)村上信夫と、(第13代東京料理長で第2代総料理長、現特別料理顧問の)田中健一郎はちょうど30歳違います。田中と私も30歳の年齢差があります。帝国ホテルには常に挑戦を続ける姿勢がDNAとしてあります。ですから、この年代差でバトンタッチすることに大きな違和感はないと思います」

村上氏は、日本にフランス料理を普及させ、長年、NHK「きょうの料理」の講師を務め、フランス料理仕込みの洋食を一般家庭にも広めた伝説の料理人。なるほど、たしかに村上氏も、1958年に37歳の若さで、帝国ホテル第二新館の料理長に就任しています(総料理長就任は1969年)。

杉本さんは千葉県銚子市生まれ。料理好きの祖父や父の影響もあり(お父様は今もお母様のために包丁を研ぐのだとか)、中学校の頃には横浜の中華街でマイ中華鍋を購入するほどの料理好きになっていたそうです。

「家庭の火力は弱いので中華鍋用の五徳や専用のお玉も買いました」
家族や友人に料理をふるまう機会も多く(うらやましい!)、「高校の文集には、将来は料理人になりたいと書いていました」

両親の友人の結婚式で訪れ、料理に感動した帝国ホテルで料理人になる──。ほとんどの生徒が進学する高校でしたが、杉本少年の心は決まっていました。

1/3ページ

最終更新:9/12(木) 7:01
LEON.JP

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事