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医療の進歩に役立てて てんかん患者が自分の生きた脳細胞を提供

9/12(木) 13:32配信

ロイター

米国のアレン脳科学研究所が、人間の脳のマッピングに取り組んでいる。脳手術を受ける患者から提供された、生きた脳細胞のサンプルを基にしている。

<字幕本編>
自分の生きた脳細胞を、サンプルとして医療の進歩のために提供――
米シアトルのてんかん患者らが、生きた脳細胞の働きを研究する貴重な機会を研究機関に提供している。
リアーナ・コートリバーさんは、てんかんを改善する手術の後、大脳新皮質の小さな部分を提供することに同意。通常は医療廃棄物として捨てられるものだ。
米国のアレン脳科学研究所の科学者らは、脳細胞を生きたままの状態で分析。ヒトの脳がどのように機能しているか理解する方法を考案した。
コートリバーさんはこう話した。
「てんかんの問題で悩んでいるので、私がお手伝いできる人なら誰でもいい。私と同じ問題を抱える人を助けるためだ」
採取された組織サンプルは保冷バッグに入れられ、車で10分の研究所に急送される。組織は非常に薄く切除されており、何日も、時には何週間も生き続けることができる。
同研究所の主任研究員、クリストフ・コーシュ氏はこう述べた。
「ヒトの脳にある様々な種類の神経細胞に関し、大規模な調査を予定している。神経疾患や精神疾患の多くは、特定の変異や、特定種類の細胞の欠損によるものだと考える人が多いからだ」
研究所では「電気生理学」と呼ばれる方法で、脳細胞の活動を測定。生きた脳細胞の表面で非常に小さなガラスピペットを使い、細胞の電気的特徴を調べ、核の除去を試みることができる。
「精神疾患の治療薬を開発する場合、マウスなど動物の脳だけでなく、ヒトの脳を研究する必要がある。正確な詳細、特にどの分子や受容体がどの細胞で『発火』しているかを知る必要があるからだ」
最近の研究によると、ヒトとマウスの脳には決定的な違いがあるという。
神経伝達物質のセロトニンに関係するものもあり、うつ病や不安などの症状を治療する難しさを説明できるかもしれない。
大脳新皮質には75の異なる細胞型があるとみられ、シアトルの2つの病院が生きた脳細胞のサンプルを提供している。
研究者らは、この画期的な研究に忙殺されている。

最終更新:9/12(木) 13:32
ロイター

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