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かつてのマツダ車大幅値引きはどうなった? 商品力が向上した今も「マツダ地獄」は続いている?

9/12(木) 10:10配信

くるまのニュース

以前のマツダは大幅に値引きして販売していた

 かつて、「マツダ地獄」というイヤな言葉がありました。マツダは大幅な値引き販売をする代償として、数年後の売却額が大幅に下がり、相応の金額で買い取るマツダのディーラーでしか下取りしてもらえず、またマツダのクルマを乗り継ぐことになる、という意味です。

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 一度マツダ車を買うと、買い叩くほかのメーカーにはもはや移れないので、「マツダ地獄」という言葉が生まれました。

 筆者(渡辺陽一郎)は、「カーライフに地獄はない」と考えているので、この言葉は使いませんが、以前のマツダ車の売却額が安かったのは確かです。なぜ、マツダ車を売るときは、安い金額でしか売れなかったのでしょうか。

 まず冒頭でも述べた多額の値引き販売です。たとえば生産を終えた「プレマシー20C」の価格は約200万円でしたが、40万円以上も値引きして、150万円台の後半で売っていたことがあります。同様に先代「アテンザセダン25EX」の価格は250万円でしたが、50万円以上の値引きをして190万円台後半で販売していました。

 このような売り方をすれば、数年後に売却するときの査定額が下がって当然です。大幅値引きで購入して、高値で手放せるクルマはあるはずもなく、極端な値引き販売がマツダ車の売却額を下げました。

 いいかえれば、当時のマツダディーラーは薄利多売だったため、多額の値引きで売り、なおかつマツダのディーラーだけは、その車両をユーザーが納得する金額で買い取っていたというわけです。

 マツダ車の売却額が下がったほかの理由として、主にデザインに基づくクルマのイメージがあげられます。マツダが多系列の販売戦略で失敗した1990年代中盤から、魂動デザインが生まれる2012年までのセダン、ワゴン、ハッチバックは、外観が地味でした。

 運転すると良いクルマでも、見栄えが冴えないと人気は高まりません。そこでディーラーが大幅値引きで叩き売るというイメージができました。

 販売店で商談していても、値引きの話になると、セールスマンが「値引きなら絶対に他社に負けません」と膝を乗り出します。値引きの上乗せは嬉しいですが、安売り感も強まりました。

 ただしすべてのマツダ車が、安売りをして売却時の金額を下げていたわけではありません。「ロードスター」や「RX-7」「RX-8」のようなスポーツモデルは人気が高く、今でも中古車が高値で取り引きされており、売却額も高いです。

 もともとマツダは、ロータリーエンジンに代表されるスポーティなクルマのビジネスは得意で、セダンやハッチバックには不器用な印象がありました。

 マツダはこの状況を打破したいと考えていました。多額の値引き販売では儲からず、優れた商品を開発しても、安売りのイメージが邪魔をして新規の顧客を呼び込めないからです。

 そこでマツダは、スカイアクティブ技術の名称でエンジンからプラットフォームまで新規に開発して、同時に外観も「魂動デザイン」を採用して刷新しました。

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最終更新:9/12(木) 14:37
くるまのニュース

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