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長距離出張も快適 スコダ・スパーブ2.0 TDIエボ 試乗 MQBプラットフォーム採用

9/12(木) 18:50配信

AUTOCAR JAPAN

欧州では82%が企業による購入

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

3代目スコダ・スパーブがフェイスリフトを受けた。スパーブは優れた実用性と快適性を備え、欧州では空港と都市を結ぶタクシー・ドライバーや営業部門の幹部などからの支持は高い。一般からの購入は少ないようにも思われるが実際は悪くないビジネスで、2018年の欧州での販売台数のうち、社用車など企業による購入の割合が82%にも及んでいるという。

【写真】スコダ・スパーブとオクタビア (45枚)

モデル中期となる2019年に施されたフェイスリフトも、ビジネスユーザーをターゲットにしたものだといえそうだ。内容は一般的なもので、エクステリアデザインで小さな変更を受けている。フロントバンパーはリフレッシュされ、新しいフォグライトやデイライトを獲得。全長も8mm伸ばされている。

フロントグリルの形状も変更され、クロムメッキの割合が増えた。リアハッチ部分には、丸いスコダのエンブレムにかわって、SKODAとレタリングが並べられている。インテリアも同様にわずかに手直しされ、クロムメッキ・パーツが追加されたほかは、デジタル・インスツルメントを獲得したのが大きな変更点となる。

フェイスリフトに合わせてエンジンのラインナップも刷新されている。新しく150psの1.5Lガソリンターボと、150psの2.0ディーゼルターボが追加。2020年までにはスコダとしては初めて電化技術の導入となるプラグイン・ハイブリッドモデルのスパーブiVも登場する予定だ。英国には入ってこないのだが、オフロード・クロスオーバーとなるスパーブ・スカウトも登場する。とてもスマートなスタイリングで、英国への導入がないのが残念。

上質で静かなディーゼルエンジン

モデル・グレードは6段階設定され、価格帯は2万4655ポンド(320万円)から4万695ポンド(529万円)。最もパワフルな2.0Lガソリンとディーゼルエンジンには、4輪駆動も用意される。スパーブを構成するのはフォルクスワーゲン・グループが開発したMQBプラットフォーム。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式で、リアがマルチリンク式となる。

今回試乗したのは2.0LディーゼルのTDI。まったく新しいパワーユニットで、英国では一番人気となると予想されている。フォルクスワーゲン・グループによる最新のディーゼルエンジン「エボ」がスコダに搭載されるのは初めて。最高出力は150psで、最大トルクは36.7kg-m。7速デュアルクラッチATを介して前輪を駆動する。

走りはスポーティとはいえず、エキサイティングさはない。だがスパーブの性格にピッタリの、穏やかなドライビングが味わえる。エンジンの洗練性は素晴らしく、スムーズで静かにクルマを進ませる。一定速度でのクルージング時には、車内にはほとんどエンジン音は届かず、フルスロットルで加速しているさなかでも、少し遠くで音が鳴っているように感じられるほど。ガソリンエンジンと間違えることはないにしろ、ディーゼルとしては最上位に入ってくる仕上がりだ。

パフォーマンスも不満はなく、2000rpmも回せばエンジンは力強くなるから、パワー不足を感じることはほとんどない。反面、DSGは急加速時にキックダウンを少し嫌う傾向がある。アクセルを深く踏み込んで、さらに力強い加速を得たい時でも、変速しない場面が何度か見られた。些細なこととはいえ、いざという時に欲しい加速度が得られないと、ヤキモキしてしまうかもしれない。経済性を最優先させたセッティングなのだろうか。

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最終更新:9/12(木) 18:50
AUTOCAR JAPAN

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