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BMW M1の復活を10年以内に目指す 600psのハイブリッド・スーパーカー

9/12(木) 10:55配信

AUTOCAR JAPAN

10年以内にM1後継モデルの量産を目指す

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

2019年のフランクフルト・モーターショーでデビューした「ビジョンMネクスト」は、先進的なカーボンファイバー・ボディを持つコンセプト・クーペ。BMWのハイパフォーマンスモデル部門「M」が、41年前に誕生した伝説的なモデル、M1の後継モデルを開発しているという姿の現れだといえる。

【写真】ビジョンMネクストとi8 (84枚)

BMWの開発責任者を務めるクラウス・フレーリヒに生産の可能性を尋ねると、「約束したことは実現させます」と回答してくれた。量産モデルは、今後10年以内に発売される計画となっているそうだから楽しみだ。ビジョンMネクストに搭載されるのは、600psを発生するプラグイン・ハイブリッドのドライブトレインで、スーパーカーだけでなく、その他のMモデルにも搭載される予定だという。

BMW i8の倍近いの最高出力を持つことになるハイパフォーマンス・ドライブトレインは、BMW M社の新しいCEO、マルクス・フラシュが推し進める、電動化プログラムのひとつとして開発しているもの。ビジョンMネクストは、M社が掲げる2025年までに25種の電動化技術を取り入れたモデルを販売するという、「ストラテジー・ワン・ネクスト」の旗振り役としてもデザインされている。

同時にこのクーペは、R8を持つアウディ・スポーツやGTを持つメルセデス-AMGなどのライバルに対して、M社の競争力と経営基盤を高める狙いを持っている。

モダンとレトロが混在したデザイン

往年のスーパーカー、M1の後継モデルを開発するという決定は、ミドシップ・モデルのコンセプトを30年近くに渡って練ってきたBMWの成果でもある。BMWの上層部からの情報によれば、2世代目となるBMW i8の発表に先駆けて、300km/hの能力を持つ限定生産の2シーターモデルをリリースする予定があるとのこと。これは、両車が基本コンポーネントを共有する可能性が高いことも示している。

そんな重要な役目を負うビジョンMネクストは、1978年から1981年にかけて生産されたオリジナルのM1を彷彿とさせる、くさび形のシルエットに、シャープなボディラインが特徴。どこかレトロ感も漂わせている。

エクステリアデザインは、BMWの近年のコンセプトモデルにも通じる要素が散りばめられている。シャープなパターンメッシュが埋め込まれた特徴的なキドニーグリルや、フロントに取り付けられた平面的なカナードやスプリッター、最先端のOLEDライトにバタフライ・ドア。ボディ後方にはミドシップされるガソリンエンジンと電気モーターを冷却するための大きなエアインレットが飛び出し、アンダーボディの黒い部分は骨格が軽量なカーボンファイバー製だということを示唆している。

「ビジョンMネクストのエクステリア・デザインは、非常に明瞭で、自身に満ち溢れたものだと思います」 と話すのはBMWブランドデザイン・ディレクターを務めるドマゴイ・ドケック。M1が誕生する前に発表された、1972年のBMWターボ・コンセプトとの関係性も認めている。BMW上層部の最終的な承認は降りていないそうだが、コンバーチブル・モデルの可能性もあるとAUTOCARに話してくれた。

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最終更新:9/12(木) 10:55
AUTOCAR JAPAN

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