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ヒュンダイ45コンセプト EVデザインの方向性 新モデルC-UVの出発点

9/12(木) 12:50配信

AUTOCAR JAPAN

45年前を振り返った新たなEV専用モデル

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

ヒュンダイが2019年のフランクフルト・モーターショーで披露した、純EVとなる45コンセプトは、かつてのコンセプトカーを振り返りつつ、近未来のクルマを指し示している。今後数年内に生産が開始されるという、純EVのC-UVのスタイリングの出発点となる可能性があるという。

【写真】45コンセプトとEVのコナ (47枚)

「45」という数字は、韓国のヒュンダイが初めて乗用車を量産してから現在までの年数を示している。ヒュンダイ初の量産モデルは「ポニー」だが、そのベースとなったコンセプトモデルは、ジョルジェット・ジウジアーロによってデザインされたクーペだった。新しいコンセプトカーの45は、1920年代の飛行機に影響を受けたクリーンなボディラインを持つが、そのポニーともデザインのつながりを持たせているという。

また車名は、フロントガラスとリアガラスの傾斜角が45度であることにも呼応している。ヒュンダイのデザインチーフ、 サンギュップ・リーは、「1974年のコンセプトモデルからも影響を受けています。シンプルで、ピュアなデザインです」 と説明している。

45年前の初めての量産車のデザインを振り返るというコンセプトは、ヒュンダイが自社としては初めてとなる、EV専用の量産モデルを生み出すことを示唆している。「45とは、ヒュンダイの新しい始まりを意味しています。会社の原点を振り返ったのです」 とインテリアデザインのチーフ、ハク・スー・ハは説明する。

またヒュンダイは、EVの時代では他の自動車ブランドと対等な競争が行えると考えている。他ブランドも、EVに関してはさほど大きい歴史や伝統を持っていないためだ。「われわれはまだフォロワーですが、(EVで)リーダーになりたいと考えているのです」

未来と過去を同時に見るデザイン

ジョルジェット・ジウジアーロのデザインをモダンにシャープにした45は、ヒュンダイ流デザインも取り込んでいる。それは「タイトなコーナーと短いオーバーハング」という特徴で、ヒュンダイのモデルとしてブランディングを進め、ライバルと差別化させることを狙ったもの。従来の内燃エンジンを搭載したクルマと、EVとを区別させる目的もある。

「未来と歴史を同時に見るということは、モデルラインナップの形成を多様化させるのに役立ちます。(この45のデザインは)EVでもこの1台に限られたデザイン言語となるでしょう。次世代のEVは全く異なるものになるはずです」 とサンギュップは話す。また、ヒュンダイの次世代のモデルをマトリョーシカ的なものではなく、より個性が明確なチェスのコマに例える。

「(45は)あくまでのヒュンダイが掲げる哲学の一部です。われわれはスポーティーさを通じて、エモーショナルな側面も高めたいと考えています。感情に訴えかけるようなクルマは、ヒュンダイの価値を高め、価格も引き上げることにつながります」

1974年のコンセプトモデルが備えていたフロントエンドは、ヒュンダイが「キネティック・キューブランプ」と呼ぶ現代的なものに置き換えられた。LEDパネルが仕込まれており、ヘッドライトとしても機能するが、起動時は光で演出してくれる機能も備えている。また、エンブレムもLEDで光る。

エクステリアデザインは、ピラーやルーフと一体となったグラスエリアが、ソリッドな高いウエストラインとは対象的だ。屋根を支える構造材はブラックアウトされ、2面の大きなパノラミックガラスルーフには、レトロなブラインドが付く。バッテリーの残量を表示するインジケーターが運転席側のドアの下にあり、スタート前に航続距離をひと目で理解することが可能となっている。

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最終更新:9/12(木) 12:51
AUTOCAR JAPAN

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