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先を見据えた原監督“あえての”申告敬遠/谷繁元信

9/12(木) 6:37配信

日刊スポーツ

<DeNA10-4巨人>◇11日◇横浜

巨人は敗れたが、原監督が3戦目へつながる、したたかさを見せた。4点ビハインドの7回2死走者なしの守備。直前に梶谷に2ランを浴び、敗色濃厚の展開だった。乙坂への申告敬遠を命じ、すでに1イニングを投げていたエスコバーにあえて打順を回させた。

【写真】敗れた巨人原監督は迎えの車に乗り込む

相手のセットアッパーがまたぎで8回のマウンドに上がるにしても、簡単に気持ちよく投げさせない。打席に入ることで神経を使い、少しでも疲れさせる。代打を使って投手を代えさせれば、持ち駒を減らすことができる。DeNAラミレス監督も盗塁を指示。アウトになったが、盗塁死でもエスコバーの消耗を最小限にとどめて、応戦した格好となった。

原監督は1戦目の局面を思い起こし、仕掛けたのかもしれない。前夜、4回1死一、二塁の守備で乙坂を迎えた。2番手の左腕高木にスイッチしたばかりだが、右の代打が来たら高木を代えることも考えたと試合前に話していた。そうすれば信頼できる救援投手の1人を想定よりも早く使い終わる。嫌らしく感じた場面を逆に相手に仕向ける。目の前の試合だけでなく、次の試合も考え2死走者なしからの申告敬遠。こういう策を取れる監督はそういない。

申告敬遠が昨季から導入され、序盤に8番打者を歩かし、9番の投手と勝負する場面が目立つ。だが凡退しても次の回は1番から始まり、相手には打順の巡りが良くなり、安易な作戦だと感じる時もある。だがこの日の申告敬遠はいろんな意味を感じさせる。終盤の優勝争いも佳境を迎える中、興味深い心理戦だった。(日刊スポーツ評論家)

最終更新:9/13(金) 23:26
日刊スポーツ

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