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パッシブ運用の米株式投信の資産、アクティブ運用投信を初めて上回る

9/12(木) 9:15配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 低コストのインデックスファンドや上場投資信託(ETF)がついに、銘柄選別を行う昔かたぎのストックピッカーより優勢に立った。

パッシブ運用ファンドは何十年にもわたりアクティブ運用ファンドの背中を追いかけてきたが、今年8月、史上最大級の節目に達した。米国のインデックス型株式投信とETFの運用資産が初めてアクティブ運用の株式投信の資産を上回ったのだ。

銘柄選別する運用スタイルが死んだわけではないが、これは米株式市場の推進力としてのマネーマネジャーの立場が正式に終わることを示すもので、低コストのインデックス運用の台頭は止まらないようだ。このシフトが予想通り勢いを増し続ければ、業界のプロや金融市場、一般投資家全域に多大な影響を及ぼす。

優れた銘柄選別の腕前でフィデリティの「マゼラン・ファンド」を巨大ファンドに躍進させたピーター・リンチ氏などかつての花形マネジャーでさえ、形勢逆転はないと認める。現在フィデリティの副会長を務めるリンチ氏はインタビューで、「非常に多くのファンドが10年、20年にわたり市場に打ち勝ってきたのだが、われわれは顧客を批判するつもりはない。インデックスファンドを買いたいなら、はいどうぞと言う」と述べた。

モーニングスターの試算によると、8月の資金フローでインデックス型の米株式投信の運用資産は4兆2710億ドル(約461兆円)に膨らんだ一方、銘柄選別するアクティブ運用ファンドの資産は4兆2460億ドルだった。今年1-8月にパッシブ運用の米株式投信の資産は889億ドル増えた一方、アクティブ運用ファンドからは1241億ドルの資金引き揚げがあったという。

ストックピッカーの劣勢は金融危機後に拍車が掛かった。相場下落で痛手を負った投資家が低コストのパッシブ運用ファンドに殺到したからだ。パッシブ運用の米株式投信の平均的なコストは、運用資産100ドル当たり年間約10セントに対し、アクティブ運用ファンドでは70セント。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、エリック・バルシュナス氏はこうした動きについて「この状況で負け組がいるとすれば、恐らく資産運用業界だろう。パッシブ運用の台頭は手数料が非常に低い金融商品の隆盛を示すものであり、最終的には資産運用会社に痛手になってくる」と述べた。

原題:End of Era: Passive Equity Funds Surpass Active in Epic Shift(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

John Gittelsohn

最終更新:9/12(木) 9:15
Bloomberg

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