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光そのものをどのように知覚するか。イズマイル・バリーの個展「みえないかかわり」が銀座メゾンエルメス フォーラムで開催

9/13(金) 7:32配信

美術手帖

 イズマイル・バリーは1978年生まれ、現在はパリとチュニジア・チュニスを拠点とする。2000年代末から活動をはじめ、映像を中心にドローイングやサウンドで、目に見える事物や知覚そのものの儚さを問う作品を手がけてきた。日本では2018年に「第10回恵比寿映像祭」に参加したほか、今年の「
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」では、二条城の御清所(おきよどころ)をカメラ・オブスキュラに見立てた作品を発表した。

 そんなバリーの個展「みえないかかわり」が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。会期は10月18日~2020年1月13日。


 ゲスト・キュレーターを務めるのは、ブリュッセルのギャラリー「ラ・ヴェリエール」のキュレーターであるギヨーム・デサンジュ。本展は、同ギャラリーで開催されたバリーの個展「ゆらぎの風景、微かな仕草」(2018)で試みた、知覚への実験的なアプローチを継続するかたちで展開される。


 バリーはこれまで最小限の状況設定と身振りに基づき、予期しないアクシデントや事物のディティール、瞬間的な変化によって作品をつくり上げてきた。本展では、銀座メゾンエルメスの建築を一種の光学装置として扱い、新作の映像を中心にオブジェ、ドローイングなど異なる形式の作品で構成。視覚を抽象化した装置の内外から「光そのものをどのように知覚するか」を問いかける。


 直感的な試みから湧き上がりながらも、精緻な論理に基づく実験と観察で、時間枠を拡張したある異なる地平へと導くバリー。ガラスブロックが特徴的な建築と共存する、光と陰の「みえないかかわり」に注目したい。

最終更新:9/13(金) 7:32
美術手帖

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