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松坂、鳥谷に続き斎藤佑が語った去就 “ハンカチ王子”も今や31歳

9/13(金) 11:02配信

東スポWeb

 中日・松坂大輔投手(38)、阪神・鳥谷敬内野手(38)らの去就が話題となるなか、一部で動向が注目されている日本ハムの斎藤佑樹投手(31)が、来季以降の現役続行に意欲を見せていることが分かった。今季は一軍戦10試合に登板して0勝2敗、防御率4・74。栗山監督は残り試合での一軍登板の可能性もほのめかしているが、厳しいオフが予想されている。プロ9年目の背番号1は何を思うのか。本人に直撃した。

 斎藤は8月6日のオリックス戦(札幌ドーム)で本塁打を含む3回4安打4失点と炎上し、翌7日には今季3度目となる登録抹消。その後二軍戦2試合に登板するも、ともに2イニングを投げて本塁打を1本ずつ浴びた。降格後3戦目となった同29日のイースタン・ロッテ戦(鎌ケ谷)では、先発で5回を投げて3安打無失点と好投したが、今月6日に先発したイースタン・西武戦(同)では2被弾を含む3回5失点と再び炎上した。

 それでも栗山監督は、チームのCS進出に向けて斎藤の起用を示唆するなど、一軍再昇格への可能性はまだ残されている。首脳陣の間からも「(昇格後のカギは)監督からの期待や思いを感じ取って、一軍の試合でそれを披露できるかどうか」との声が出ている。

 そんな斎藤は本紙に対し、8月末の時点でこう語っている。

「言い訳にはできないですが、結果的に(8月中旬までの不調は)疲労によるものもあったと思います。(29日のロッテ戦で)本塁打を抑えられたのは良かったですね。先発だろうと中継ぎだろうと、これまで通り与えられた場所で仕事をするだけです」

 いつでも冷静に自己分析する斎藤だが、気になる点もある。ここ最近、本紙記者との雑談の中で自身の「引退後」について触れる機会があるからだ。最近では中日・松坂や阪神・鳥谷ら、ベテラン選手の去就が話題になっている。実のところ、本人はどう考えているのか。

「それ(引退)は今のところ考えてないから大丈夫ですよ。もちろん、契約のことは球団が決めることなので分からないですけどね」

 2006年夏の甲子園を沸かせた“ハンカチ王子”も31歳になった。年齢に逆らえない部分もあるとの自覚もある。それでも斎藤は、こう言う。

「確かに年齢が年齢だけに、引退後のことを考えることは少なからずあります。それはしょうがないですよね。でも今は野球をすることが何より楽しいですし、限界までやりたいという気持ちに変わりはないです」

 選手が1年でも長く現役でプレーしたいと考えるのは当然だ。しかし、斎藤には抜群の知名度と人気がある。仮に引退しても、職に困ることはなさそうだ。それでも現役にこだわり、泥くさく野球をし続けるのはなぜなのか?

「今の野球に関する技術の進歩って、相当なものがあるじゃないですか。データ分析にしてもそうだし、スポーツ医学にしてもそう。たった1、2年で大幅に進歩しますよね。そんな中で、もしかしたら来年、再来年に、自分の(古傷である)右肩を完治させる技術が出てくるんじゃないか、何の不安もなく全力で投げまくれるようになるんじゃないか…と思うんですよ。わずかな希望にかける思い? そうですね」

 実際、斎藤は本紙でも報じた「大リーグボール養成ギプス」をトレーニングに導入するなど、興味を持った物事は積極的に取り入れている。漠然とチャンスが来るのを待っているわけではない。再び輝くための準備は地道に続けている。

 一軍は5位に沈み、二軍も先発投手の駒不足に頭を悩ませている状況だ。「与えてもらった仕事をするだけです」。残り試合でチャンスをもらえるのであれば、チームに貢献する活路を見いだす覚悟だ。

【ショートイニングならまだ通用】今季の斎藤は、順調な滑り出しを見せていた。2012年に「右肩関節唇の損傷」と診断されて以来古傷となっていた右肩も、可動域を広げるトレーニングを繰り返すことで大幅に改善。「今はほぼ不安なく投げれています」と斎藤が話せば、荒木二軍監督も「今年の斎藤の状態がいいのは明らか」としていた。

 実戦でも力を発揮し、春季キャンプでの練習試合からオープン戦まで無安打&無失点投球を続けると、開幕前に行われた大リーグ・アスレチックスとのオープン戦に先発。2回を投げて1失点と奮闘し「大リーガー相手に投げるのはいい経験になりました。野球選手として楽しいゲームでした」と手ごたえを口にしていた。開幕後も好調を維持。開幕初戦のオリックス戦で2点ビハインドの8回から救援登板し、1回を無失点に抑えた。

 だが、それ以降は登録と抹消を繰り返す日々を送ることとなる。今季の主な起用は、ビハインドゲームでの救援登板だったが、その明暗を分けたのはイニング数だった。

 救援登板した9試合中、2回以下でのショートイニングで登板した6試合に限れば、失点を許した試合はわずか1試合のみ。斎藤本人も「短いイニングなら自分でもまだ通用することが分かった」と話している。

最終更新:9/13(金) 11:04
東スポWeb

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