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「紀州のドンフアン」遺産13億円 田辺市、受け取る方針

9/13(金) 12:05配信

毎日新聞

 欧州の伝説上の放蕩(ほうとう)児になぞらえて「紀州のドンフアン」と呼ばれ、昨年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した和歌山県田辺市の会社社長、野崎幸助さん(当時77歳)の遺産について、遺言で寄付先とされた田辺市は13日、総額は少なくとも約13億2000万円に上ると公表した。市は寄付を受け取る方針も明らかにした。

 野崎さんの死後、知人が「全財産を田辺市に寄付する」と書かれた文書を預かっていたことが判明。和歌山家裁田辺支部は文書が遺言書の要件を満たしていると判断し、支部が選任した相続財産管理人の弁護士が遺産を算定した。

 内訳は預貯金約3億円、有価証券類約9億7000万円など。他に不動産や自動車、美術品もあるが、評価額は流動的だとして市は明らかにしなかった。民法などの規定では、遺言が有効でも、野崎さんの妻には遺産の一部を相続できる法的権利がある。今後、異議申し立ても予想され、市が全額を受け取れるかは確定していない。

 市はこの日、受け取り手続きにかかる弁護士費用など6540万円を盛り込んだ補正予算案を9月定例市議会に提出した。真砂充敏(まなごみつとし)市長は「遺言者の意思を尊重することが市民全体の利益につながると考えた」とのコメントを出した。

 野崎さんの死について和歌山県警は、覚醒剤を飲まされた可能性があるとして殺人容疑を視野に捜査を進めてきたが、真相解明には至っていない。【藤田宰司】

最終更新:9/13(金) 19:42
毎日新聞

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