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手の自由を失った芸術家が実演 口や足で表現する絵画展 松山

9/13(金) 16:57配信

毎日新聞

 世界各国の手の自由を失った画家たちが口や足で絵筆を執って描いた絵画展「口と足で表現する世界の芸術家たち」が13日、松山市堀之内の愛媛県美術館南館で始まった。この日は出展画家の梅宮俊明さん(53)=埼玉県越谷市=が口を使って絵を描く様子を実演。来場者らは「普段制作している姿を見ることができないだけに素晴らしいと感じる」と繊細に描かれていく絵に目を奪われていた。実演は14日も行う。会期は15日まで。

 実演した梅宮さんは、19歳の時に友人が運転する車に乗車中、ガードレールに衝突して頸椎(けいつい)を損傷。肩から下がまひした。その後、約20年前から知人の勧めもあり、越谷市社会福祉協議会の絵画教室に通い始めたという。当初は「普段使わない口の周りの筋肉を使うのでつらかった」と振り返るが、「展覧会で実際に絵を見てくれる人がいると本当にうれしい」と絵を描く面白さに魅了されていった。

 実演では、絵筆に絵の具を付けて強弱をつけながらキャンバスと向き合い、イタリアの列車の姿を色鮮やかに描いた。鑑賞した愛媛県西条市の女性(53)は「明るい絵できれい」と見とれていた。

 同絵画展は三菱電機ビルテクノサービス(東京)が主催し、今年で28年目。今回は15カ国・地域の41人の油彩や水彩、アクリルといった作品約50点を展示している。開場は午前10時~午後5時(15日は午後3時まで)。14日の実演は午前11時~午後4時。入場無料。問い合わせ先は事務局(080・1024・4902)へ。【遠藤龍】

最終更新:9/13(金) 17:38
毎日新聞

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