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「Ancestors:The Humankind Odyssey」クリエイティブディレクター パトリス・デジーレ氏インタビュー

9/13(金) 14:17配信

Impress Watch

 8月27日にリリースされたPC用サバイバルアクションゲーム「Ancestors:The Humankind Odyssey」。本作は「アサシンクリード」の元クリエイティブディレクター パトリス・デジーレ氏が立ち上げた開発スタジオPanache Digital Gamesの記念すべき「第1作目」となる。また2019年12月にプレイステーション 4/Xbox Oneのダウンロード版が発売予定だ。

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 本作は1000万年前のアフリカが舞台。プレーヤーは予測不能な古代密林の中、人間の祖先のヒト科動物を操作し、様々な行動や経験をもとに子孫繁栄、そして進化をして命をつないでいくことが目的となる。

 今回、東京ゲームショウ2019の会場でクリエイティブディレクター パトリス・デジーレ氏に話を聞くことができた。

【Ancestors:The Humankind Odyssey】――かなりユニークなゲームですが、このゲームを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

デジーレ氏:最初はゲームデザインとプロダクションという観点から現実的に考えたタイトルだったんです。立ち上げたゲーム会社で作ったはじめての作品なんですけれど、"3Dなのでファーストパーソン"ということで、クライミング、カメラ、アクションやファイティングなど最初はミニマムな観点から考えていたんです。

 最初はありきたりなゲームのアイデアだった。しかし、「君はかなり有名なクリエイターなのに、なんでそんなにおもしろくないゲームを作っているんだ。君らしいユニークなゲームを作れ」と周りから言われて、考えがきりっと変わって今の環境とオブジェクトになったんです。最初は人間が生まれる前の何かを題材にして……という小さなアイデアだったのですが、そこから作っているうちに、ものすごく勉強して、いろいろなコンテンツを入れていってこういう結果になりました。

――私もプレイさせてもらったのですが、ゲームのシステムを理解するのに少し時間がかかりました。

デジーレ氏:実はこのゲームで伝えたいことは「君たち人間はすごく楽な環境でここまで来ているけど、実はこういう先祖の苦労があったから、君たち今存在しているんだよ」ということで、それをゲームの中で問いかけています。敢えて自分でやり方をさがしていく仕様になっているのですが、それが「難しい」と言われていますね。プレーヤーは「ここに行きなさい」とか「あそこに行きなさい」といった指示が出ると、その時のサバイバルやスリルが味わえません。わざとそういった指示は出していないので、自分で発見していって楽しんで欲しいですね。

 ただ、今度プレイステーション 4バージョンが12月に出るんですけれど、やっぱりちょっと"よくわからない"という意見も多かったので、例えばですが進化するときにムービーをスキップできるようにしたり、ちょっとした変化でプレイしやすい環境を整えています。もう少しユーザーフレンドリーに、わかりやすくなるようにしています。

――確かに、本作ではかなりサバイバルのスリルが味わえますね。

デジーレ氏:その感覚は人間の本能に訴えたものだと思います。プレーヤーはこのゲームでこのキャラクターを操っているという風には感じてもらいたくないんです。プレーヤー自身がこのキャラクターだと感じてほしくてデザインしています。

 サルの大きさも昔のサルの大きさですし、兄弟では結婚して子孫を残すことはできないので、外にパートナーを探しに行き、他の氏族を探して子孫を残すようになっています。ゲームの中にゴールなども設定してないのでやりたい放題やってほしいです。お嫁さんを探しに行ってもいいし、居住地の近辺で敵を倒してもいい。好きなように生活ができるようになっています。チームとしてもそんなに大きくないチームなので、限られたリソースでどうやってユニークなものに、差別化できるものに仕上げていくかというところから、こういったユニークなコンセプトにたどり着きました。

――日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。

デジーレ氏:進化を体験したいなら「Ancestors:The Humankind Odyssey」をプレイするしかない! キャラクターはドーパミンを出しながら世界を生きている、プレーヤーも同じようにドーパミンが出ているはずなので、そこを感じながらプレイしてほしいです。進化がテーマの本作ですが、プレイすると間違いなく頭がよくなります。いろいろなYouTuberがプレイ動画を配信していますが、かなりプレーヤーの表情に出るゲームなんです。みんな「なんでサルに感情移入ができるんだ」というけれど、プレイしてみると意外と親近感を感じるんですよ。

GAME Watch,藍田奈結

最終更新:9/13(金) 14:17
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