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『これは経費で落ちません!』人間模様を丁寧に描く「質の高さ」が視聴者を呼び込む

9/13(金) 8:40配信

オリコン

 今クールのドラマは「金曜夜10時」がやたらと熱い。ひとつは、視聴率やSNSでの盛り上がり、コンフィデンス誌によるドラマ満足度調査「ドラマバリュー」などを含めて初回から高水準を維持し続けている、黒木華主演の『凪のお暇』(TBS系)。もうひとつは、多部未華子主演のドラマ10『これは経費で落ちません!』(NHK)だ。

【写真】あやしい精算を追求されてとぼける社員と戦う森若さん

 SNS上には「今期ドラマで一番楽しみにしてるの『これは経費で落ちません!』かもしれない」「今期一番おもしろいドラマ」「ドラマは『これは経費で落ちません!』しか観ていない」といったつぶやきが見られるほど。

 ドラマ10といえば、『女子的生活』や『透明なゆりかご』『昭和元禄落語心中』『トクサツガガガ』など話題作を連発している枠。そうした流れのなかで、今期の『これは経費で落ちません!』は、話題性や華やかさはあまりなく、ドラマチックな内容でもない。しかし、脚本やキャストの良さ、丁寧な作りが、回を重ねるごとにジワジワと評価を高め、満足度も上昇し続けている。

■リアルでありつつも、シビアではなくコミカル

 多部が演じる主人公は、中堅せっけん会社の経理部で働く、奥手なアラサー独身女子・森若沙名子。毎回、彼女のもとに回ってくる怪しい領収書や請求書をきっかけに、思いがけぬ不正や人間関係などが浮かび上がってくるという物語だ。ネット上の声を拾ってみると、このドラマの好評の理由にはいくつかの要素があるようで、そのひとつがまずストーリーにおけるリアリティだ。

 近年は、お仕事ドラマというと、『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)を筆頭として、リアルな作品が増えている傾向がある。しかし、本作の場合、リアルでありつつも、胸が痛くなるようなシビアな内容ではなく、描写はあくまでコミカル。そして、取り上げるテーマも、巨額な横領などではなく、小さな規模で、非常に身近であることが大きな特徴だ。

 例えば、経費で購入した物品を私的に利用したり、「自腹」で仕事のための小物を購入していたり、かと思えば、社長のお気に入り秘書は通常の手続きを経ずに許されてしまう「特別案件」だったり。また、「経理システムに入力して申請するのに、プリントアウトして印鑑を押して提出しなければいけない」という、日本の中小企業的な「あるある」も多く、それに対してさまざまな立場の人の考えや価値観、背景などが、実に丁寧に描かれている。

「秘書課と経理のやり取りがリアル過ぎて笑える」「経理人からするとあるあるとか共感多過ぎておもしろい」「会社を舞台にしたコメディだけど、変なところがリアル」など、SNS上にも、リアルさを楽しむコメントが多数見られる。

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最終更新:9/15(日) 1:25
オリコン

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