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スイスの小さな大学「サンガレン」が世界的大企業のトップを次々輩出するワケ

9/13(金) 17:00配信

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日本でよく知られた海外の大学というと米ハーバードやスタンフォード、英オックスフォードやケンブリッジなどだろう。QSやTimes Higher Educationの世界大学ランキングで上位を占める常連校であり、メディアでよく取り上げられることから海外大学の中でもひときわ名の知れた大学となっている。

一方、日本では名前が知られていないものの、海外では教育の質の高さや学術分野での功績、また卒業生の知識・スキル水準などが非常に高く評価される大学は少なくない。

インド工科大学や中国清華大学は、米MITに並びエンジニアリングや人工知能分野で世界トップクラスと称される大学だ。ビジネス分野では、ドイツ・マンハイム大学やフランスHEC、中国・中欧国際工商学院(CEIBS)、インド経営大学院などが世界的に知られた存在となっている。

そのなかで評価が高いだけでなく、学生によるユニークな取り組みで世界的に存在感を発揮しているスイスの小規模大学がある。ファイナンシャル・タイムズ紙が毎年公表しているビジネス分野の大学世界ランキング「経営マネジメント修士部門」で2015~2018年まで4年連続で1位を獲得しているサンガレン大学だ。

日本ではあまり話題になることが少ない大学であるが、卒業生にはドイツ銀行前CEOのヨーゼフ・アッカーマン氏、クレディ・スイス前CEOのルーカス・ミューレマン氏、UBS前CEOのピーター・ウッフィル氏など世界的大企業のトップを数多く輩出している知る人ぞ知る大学なのだ。

スイス・サンガレン大学とは、いったいどのような大学なのか。なぜ世界的に名が知れ渡っているのかその理由を探ってみたい。

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サンガレン大学が位置するのは、スイス北東部にある人口16万人ほどのサンガレン(St. Gallen)州。ドイツに近いことからドイツ語がよく話されている。ドイツ語の発音から「ザンクトガレン」と表記される場合もある。

学生数は学部・大学院合わせて8500人ほどしかおらず、日本の大学と比較すると小規模な大学だ。また研究に特化した大学という位置付けから、学部生約4700人に対して修士過程に3200人(博士過程600人ほど)の学生がいるのも特徴的だ。

冒頭で紹介したようにファイナンシャル・タイムズ紙のビジネススクール世界ランキング「経営マネジメント修士部門」では4年連続の1位。このほか欧州ビジネススクール・ランキングでは2018年に、1位ロンドン・ビジネス・スクール、2位フランスHECパリ、3位INSEADに続く4位にランクインしている。

サンガレン大学が注目を集めるのは、このようなランキング発表のときだけではない。毎年5月初旬に開催される大規模イベント「サンガレン・シンポジウム」も同大学の世界的な認知度を高める大きな要因になっている。

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最終更新:9/13(金) 17:00
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