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親子の衝突タイミングNO.1は、なんと秋!? 解決法は?

9/13(金) 11:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

中学生の秋は、定期テストに運動会や文化祭といったさまざまな行事等で忙しい時期です。やることが多く忙しい秋は、実は親子間で衝突しやすい時期。秋に親子の衝突が増えてしまう理由と防止策を臨床心理士の高木紀子先生に聞きました。

秋は親子のギャップが広がる時期

私は臨床心理士として、中学生や高校生、および保護者からの相談を受けていますが、9~10月は、1年間のなかで4~5月と同じくらい保護者のかたからの相談件数が多い時期です。春は「子どもが新しい学校やクラスにうまくなじめない」といった環境への不適応に関する相談が多いのですが、秋は「親子間のギャップ」に関する相談が多くなります。

子どもにとって長い夏休みを経た秋は、学習や生活のペースがなかなか取り戻せないうちに、学校行事や部活等で忙しくなり、からだや気持ちがついていかずに気持ちがしずんだり、イライラしたりしがちな時期です。一方、保護者のかたにとっては、「夏休みに充電したはずだから、学校行事や部活、そして勉強も頑張ってほしい」と期待をかけがちな時期なのではないでしょうか。そのため、子どもがいつまでも家で机に向かわずにダラダラしている姿を見て、つい小言が増えてしまうかたも多いようです。

ポイントは、子どもの気持ちへの共感です

子どもが中学生になると思春期を迎え、保護者のかたに反抗的な態度をとるようになります。ただ、子どもの態度で気になることがあっても、「どうして勉強しないの!」「いつまでダラダラしているつもりなの!」などと、頭ごなしに叱ったり、責めたりしないことが大切です。一方的な決めつけや、強制したりするような言い方では、かえって子どもは「自分の気持ちや状況を理解してくれない」と感じ、保護者に反発するようになり、ますますやる気をなくしてしまうからです。保護者の思いを子どもに伝えるには、下記の2つをおさえることがポイントです。

1)まず“子どもの思いを聴く”ことからはじめよう
保護者のかたが子どもに言いたいことはたくさんあると思いますが、ぐっとこらえまずは子どもの思いを傾聴するようにしましょう。例えば、運動会の練習で忙しそうだけど、定期テストに向けて勉強を頑張ってほしい場合は、「今日も運動会の練習、頑張っているね。運動会の準備はどんな感じなの?」と聞いてみましょう。すると、子どもは「練習がハードで疲れちゃってさ~」「でもテストのことも気になっているんだよね」と自分の抱えている不満や気がかりを口にし始めるかもしれません。子どもが話したくなるような雰囲気で問いかけをして、子どもの思いを聴く。その気持ちに共感することがスタートです。

2)保護者のかたの気持ちは「Iメッセージ」で伝えよう
その上で、保護者の考えを子どもに伝えたい場合には、「Iメッセージ」で伝えます。「Iメッセージ」とは、「私」を主語にして、自分自身がどう感じているかを伝えることです。例えば、「テスト勉強をしなさい」ではなく、「お母さんは、今のうちからテスト勉強しておくと、テスト直前で焦らないと思うけどな」と伝えます。伝えるタイミングも大切です。親子共にイライラがピークのときは避けたいですね。保護者は感情的になってしまいますし、子どもの耳にも届かないので、親子共にコンディションの良いときに伝えたいもの。また、自分の感情が爆発する前に、小出しにして自分の気持ちを子どもに伝えるのも良いと思います。先の例で言うと、テスト直前ではなく、テストの3週間前くらいから数回に分けて声かけをしておくのです。

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最終更新:9/13(金) 11:20
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