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高1夏から「背中」追いかけ MGC出場最年少22歳、一山麻緒の挑戦

9/13(金) 11:14配信

西日本スポーツ

 高校1年の夏。後に先輩になるランナーの激走が、一山麻緒にマラソンへの思いを募らせた。2013年の世界選手権(モスクワ)。福士加代子が30キロすぎに先頭集団から離れながら、終盤に追い上げる姿をテレビで食い入るように見つめた。「一人でも追い上げていたシーンが印象に残っていた。そこからマラソンを走りたいと少しずつ思ってきた」。銅メダルを獲得した走りは少女の脳裏に強烈に焼き付いた。

【写真】憧れの先輩・福士加代子と肩を組む一山

 その3年後、鹿児島・出水中央高からワコールに入社。憧れの存在はチームメートになった。五輪にトラック、マラソンで04年のアテネ大会から前回16年のリオデジャネイロ大会まで4大会連続出場中の福士とともに走る日々は発見の連続だ。

 練習では想定外の場所で仕掛けられる。「予想外のところでポッと出られたり、『えっ』と思うときもある」。高校まで全国的な実績はなかった一山が五輪を狙うまでの力を付けた要因は、そんな一流選手にもまれ続けた結果でもある。

 初マラソンだった今年3月の東京ではスタート時の気温が5・7度、雨も降る悪条件の中で2時間24分33秒の日本人トップの7位。翌月のロンドンも力走し、今大会の出場条件を満たした。ワコールからは一山、福士、安藤友香の3人が出場。「気づいたら3人が残っていたら最高」。“トリプル”五輪出場へ、福士もその気だ。

 先輩は身近な存在だが、背中は遠いと思っている。上回れる記録を問われて「今のところは一つもない」と首を振る。「一番狙えるのはマラソンだと思う」と日本歴代8位の2時間22分17秒を超えるタイムを視野に入れる。「東京五輪にマラソンで出たいという気持ちは入社したころからずっと思っていた」。出場選手中最年少の22歳が勝負の42・195キロに挑む。 (伊藤瀬里加)

西日本スポーツ

最終更新:9/13(金) 11:14
西日本スポーツ

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