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「加害者にスタンプ」は冤罪誘発? 痴漢対策サービスが登場

9/13(金) 12:00配信

THE PAGE

特殊なライトで印影が浮かび上がる「迷惑行為防止スタンプ」

 一向に減らない電車内の痴漢に対して、被害を防ぐ商品やサービスが登場しています。果たして、痴漢の被害を防ぐことができるのでしょうか。

 日本では、日常的に痴漢という性犯罪が発生しており、海外でも多くの人が知るところとなっています。海外の渡航者情報サイトで「日本では電車内で性犯罪が発生するのはごく一般的」と記述されていることが話題になったこともありますし、今年5月には痴漢に安全ピンを指して対抗するという話がSNSで拡散するという騒ぎも発生しました。

 こうした状況を受けて、痴漢対策の商品やサービスを提供する企業も出てきました。

シヤチハタは8月27日から、痴漢対策グッズである「迷惑行為防止スタンプ」のテスト販売を開始しました。これは、同社の定番商品であるインク浸透印(いわゆるシヤチハタ印)を応用し、痴漢の加害者にハンコを押して、相手を特定するというものです。ハンコを押した段階では無色透明で何も見えませんが、ブラックライトを当てると、印影が浮かび上がる仕組みになっています。電車内で痴漢にあった場合には、これを相手に押して対抗するわけですが、一部からは冤罪を誘発するという指摘も出ているようです。同社では、テスト販売を通じて利用者の声を集め、今後の商品化について検討していくそうです。

痴漢発生状況を地図上で確認 情報共有サービスで犯罪抑止へ

 痴漢被害に関する情報を共有しようというサービスも登場しています。ITベンチャーのキュカは、痴漢の発生情報を地図に表示する「痴漢レーダー」のサービスを8月に開始しました。痴漢被害に遭った場合には、スマホの位置情報利用を許可した上で「通報ボタン」を押すと、同社サイトの地図上に表示されます。LINEで友達登録すると、毎朝、前日までの痴漢の発生状況のデータが送られてくるので、どこで被害が発生しているのか、常に把握することができます。

 このサービスは匿名で利用でき、警察など関係機関に通報されるわけではありませんから、安心して利用できます。痴漢の発生情報が集約されていることが広く認知されれば、犯罪の抑止につながる可能性はそれなりに高いでしょう。

 痴漢は犯罪であり、発覚した場合には社会的に厳しい状況に置かれることは多くの人が認識しているはずですが、一向に減る気配はありません。痴漢は電車内で行われることが多いですから、究極的には時差通勤やリモートワークなど、働き方改革の強化を通じて犯罪を抑制するといった取り組みが必要となるかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:9/13(金) 12:00
THE PAGE

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