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「報ステ」でハラスメント事案。元テレビ朝日報道局員の私が伝えたいこと

9/13(金) 11:51配信

ハフポスト日本版

テレビ朝日の看板番組である報道番組「報道ステーション」で、ハラスメント事案が起きた。番組スタッフによるセクハラを他のメディアが報じた後に、番組公式サイトでハラスメントがあったことを説明した。

この問題を聞いた時に思い浮かんだのは、2018年春に明らかになった財務省事務次官(当時)によるテレビ朝日記者へのセクハラだった。テレビ朝日は、記者から相談を受けていたにも関わらず、適切な対応をとらず、週刊誌報道後になって、会見で記者が被害を受けていたことを説明する流れになった。

2018年当時、私は朝日新聞の放送担当記者で、テレビ朝日を取材対象としていた。適切な対応ができなかったことを「深く反省しております」としていたテレビ朝日から、今回加害者が出たことを残念に思う。

私ごとだが、私は元テレビ朝日報道局員だ。大学卒業後、2009年にテレビ朝日に入社した。2012年に朝日新聞に転職し、現在は朝日新聞からハフポストに出向している。

組織内にいたこともあり、取材対象でもあるテレビ朝日で起きた問題について、次の流れで伝えていきたい。
(ハフポスト日本版ニュースエディター/湊彬子)


1、今回の「報ステ」の問題について
2、財務次官のセクハラ問題から、テレ朝は変わっていないのか
3、テレ朝関係者の受けとめ
4、テレビ朝日を「辞めた」私が「変わった」こと

1、今回の「報ステ」の問題について

9月5日、「週刊新潮」と「週刊文春」が、報道ステーションのチーフプロデューサーから女性スタッフに対する「セクハラ」があったと報じた。

同日付で、報道ステーションの公式サイトに、「当該社員を懲戒処分」したとする文章が公開された。

===
2019年9月5日発売 週刊誌報道等について


 本日発売された週刊誌などで「報道ステーション」において、ハラスメント事案があったとの報道がありました。
 この件については、現場からの情報を受けた直後の7月はじめから当社のコンプライアンス統括室を中心に慎重に調査を進めてきました。
 その報告を受け、8月19日に、当社人事局・コンプライアンス統括室の責任者(担当役員)である私を委員長とする調査委員会を立ち上げ、事実関係を確認しました。
 その結果、ハラスメントにあたる不適切な行為が明らかになったため、8月30日に当該社員を懲戒処分とし、あわせてその職務を解くことにしました。
 この様な事態が報道現場で起きたことについて、当社としては大変重く受け止め、改めて再発防止をより一層徹底していきます。

2019年9月5日
テレビ朝日 専務取締役
「報道局コンプライアンス事案」調査委員会 委員長
藤ノ木 正哉
===

関係者によると、懲戒処分の内容は「謹慎」だという。

外部の報道があった後に、公表するーー。その構図は、財務次官の問題の時と似ていると私は感じた。

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最終更新:9/13(金) 11:51
ハフポスト日本版

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